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畑と海と、島と繋がり五感を磨く日本料理の学校「島食の寺子屋」イベントレポート2022

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9月19日(月・祝)に、島食の寺子屋 × NIPPON TABERU TIMESでイベント型説明会が開催されました

 

ゲストは島食の寺子屋コーディネーターの恒光一将(つねみつ・かずまさ)さんと、卒業生の岡村恵(おかむら・めぐみ)さん
岡村さんは寺子屋卒業後、イベントの会場となった「まちの社員食堂(面白法人カヤック運営)」などで腕を振るい、料理人として活躍されています。

 

料理を学んだことがないところから、畑や海に足を運び生産現場から食材と向き合って料理をする島食の寺子屋での生活のお話しがとても刺激的だったので、この記事にまとめます!

 

文:田丸さくら(TABETAI編集長)

 

 

私が島食の寺子屋を訪れたレポートはこちら

 

島食の寺子屋にはどんな人が集まる?

 

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今回のイベントでは「食べること/食が好き」で何かしら食に関わる仕事がしたい、食を通じた地域活性をしたい、と話している方が多くいらっしゃいました。

 

ゲストの岡村さんは、会社員をしていましたが島食の寺子屋に入学するために退職し、食の世界へ。現在は発酵・薬膳料理家である山田奈美(やまだ・なみ)さんのアシスタントをしながら、まちの社員食堂で日常になじむ料理をつくり、週末は『MAYA』という一棟貸しの宿で婚礼料理を担当するといった料理人のキャリアを歩んでいます。

 

他の在校生のかたも、食とは違う業界の会社員をしていたけれど興味を持って飛び込んでみた、という方が多いそうです。

 

 

なぜ離島で料理人を育てる?

 

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島食の寺子屋コーディネーター・恒光一将さん

 

-恒光さん:
島食の寺子屋が設立されたきっかけは、今から10年ほど前に、都内にある人気店・丸の内一丁目『しち十二候』や銀座『ことひ』総料理長を勤める和食料理家・斎藤章雄(さいとうあきお)さんが海士町に訪れ、「この島で料理人を育てたい」という第一声があってから。
斎藤さんのお店に「調理師専門学校で優秀な成績でした」「調理師免許を持っています」といった人が入ってくるが、現場で食材の変更があった時の臨機応変さがなかったり、食材が育つ環境・育てた人のことを知らなかったりする人が多くおり、それが料理人を始める上での課題になっていたそうで。
海士町に来たとき、自分の足で生産現場に運ぶことの大切さを再確認して、その日にある食材で料理を作ることができる料理人を育てる学校の設立に至りました。

 

 

会社員から料理人になる入口はなかなかない!

 

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卒業生の岡村恵さん。
イベント内では島食の寺子屋がある海士町から届いた食材を使った
料理を振る舞ってくださいました。とっても美味しい!!

 

-岡村さん:
食関係の仕事を探していたけれど4年制の大学を卒業した先のキャリアは食品商社やメーカーばかり。食や料理はもっと身近にあるはずなのに、仕事となると、日常から遠くなる気がして。もっと日常の食を仕事にするような方向を見つけたいと思って、いつかその道が開けたら踏み込もう!と貯金をしていました。
岡村さんの代は皆社会人で、会社員に一度なってしまうとなかなかきっかけがなく、食の世界に入るきっかけが欲しいと探していて、島食の寺子屋に出会えて入学した人たちでした。

 

 

島暮らしは目に見えるものから全て違う

 

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イベントのために海士町から届いた食材。作り手は海士町のムラーズファームさん。

 

-岡村さん:
島暮らしは、生活そのものがまず変わる。
都心にいると目に入るのは人工物ばかり。だけど島は人工物を見つける方が難しいほど自然ばかり。食べるものもスーパーがないので、お菓子も簡単に買えないから作る、外食もできないから自分達で作る。情報量の多さが全然違うし、自分の感覚が自然に鋭くなっていく、敏感になっていくことを体感します。

 

 

料理人になるために島食の寺子屋ですること

 

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対談の様子。
恒光さんはオンライン中継、岡村さん・田丸は会場でお話しさせていただきました。

 

-恒光さん:
生産現場が近いから、水揚げされているところや畑にいくところから始めます。現場に行って実際に食材を触ったり、口にしたりしてみて、日々の食材の変化を自分自身の全身で感じながら自分の五感を磨くこと、技術・知識をつけることが日常の学び。その感性と技術・知識を掛け合わせて料理が完成する。1年間繰り返して精度を高めていくことが島食の寺子屋の学びの形です。

 

-岡村さん:
技術面は、基本的な寺子屋の授業はカリキュラムがなくて、生徒からするとぼんやりしすぎて入ったらどうなるんだろう……と不安になるものですが(笑)、「包丁をうまく使えるように」という基本があります。もちろん火入れのことや食材のことも学びますが、包丁の使い方を軸に技術を磨くことができました。

 

-恒光さん:
島食の寺子屋では「島食縛り」をキーワードに、島にある食材だけを使った料理をすることを徹底しています。天然物といっても好きな時に好きな量が取れる訳ではないので、そこに寄り添っていく、ということが日々の課題ですね。

 

新しい取り組みとして、生徒が島の人と話している時に「日々忙しいからミールキットがあれば……」という会話になったそうで、その開発をしたらどうかとなってチャレンジをしています。けどそれはカリキュラムではなくて、生徒が自発的にやりたいといったことをマイプロジェクト的に進められるサポートをしている感じで。やりたいことをやれる環境もあるのが島食の寺子屋です。

 

 

島食の寺子屋に興味を持った方へ

 

島食の寺子屋で学ぶ生徒を募集しております(入学時期:毎年4月、1年間コース)。まずはオンライン説明会へご参加いただき、学校見学や入学を調整いたしますので説明会へお申し込みください。

 

詳細・申し込みはこちら
私が島食の寺子屋を訪れたレポートは
こちら

 

卒業生インタビューや在校生が島食の寺子屋の日常を載せてある
noteもぜひ見てください✨

https://note.com/terakoya2020/

 

 

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