都心から1時間半で行ける!多古町の農業体験は週末フラッと参加するのに最適だった
こんにちは!NIPPON TABERU TIMES編集部の峰本沙綾です。
小学生のころ家の近くで田植え体験をしたことがありました。
大人になった今、またやってみたい!と思い始め、授業で縁があった新潟県まで行くことを考えていたところ、TABETAIの先輩からお誘いいただいたのはなんと千葉県での田植え体験!近い!
東京から1時間ほどの距離で、”世界に一番近い日本の田舎”と言われている多古町(たこまち)で開催されました。
この記事では、2022年4月29日に多古町で行われたブランド米・多古米の田植えイベントに参加した様子や主催者の方をご紹介します。
多古町の農業体験は、親子で楽しめる仕組みがたくさんありました。
目次
”世界に近い田舎”で開催されているイベントの中身は?
このイベントは成田空港からほど近く、都心からも1時間半〜2時間とアクセス抜群で自然豊かな”世界に一番近い田舎”である千葉県多古町にて開催されました。
朝10時に集合し、運営者紹介と当日の流れについて説明がされた後、各自の車で田んぼへ移動。田んぼがある場所は少し奥に入り込んだ地形で、木々に囲まれた自然と肩の力が抜ける秘密基地のような場所でした!
田植えの手順の説明を受けた後、実際に体験へ!
前回の稲の種まきイベントに参加された方は引き続き自分の苗を使って、今回から参加の方は農家さんが育てられた稲を使ってひと家族4列ほどを担当して田植えをしていきます。
このイベントは1回だけの参加もできますが、種まきから収穫と育つ過程ごとに開催されているため稲の生育を最初から最後まで学ぶことができます。
ついに田植えをやってみた!
泥に入って浸かる感覚、緑あふれる視界、カエルたちの鳴き声……自然をたっぷり感じられる環境の下、大人も子どもも関係なくわいわいはしゃいで過ごした時間は、普段の都会生活ではできない貴重な体験になりました。
ものすごいスピードで作業を進める子、カッパのまま田んぼに寝転んでいる子、反対に虫を怖がっている子など、子どもたちの自然に対する反応が純粋で、私も童心に帰った気分でした。やっぱり自然に触れることはよりありのままの自分を思い出させてくれる気がします。
田植えが終わったら、お昼ご飯。地元のお弁当屋さんから、多古米を使った健康的で美味しいお弁当がふるまわれました。
今さっき自分たちで田植え体験したあの多古米を実食。普段食べているお米より美味しく、生産→消費の流れを体感することができます。
このお弁当は地元のお弁当屋さんと主催者・たちばなふぁーむさんが一緒に作ったもので、たちばなさんの薬膳マイスターの資格を活かした体に優しいごはん。
遊んで美味しいご飯も食べて、大満足の時間を過ごせました。
が、ここでアナウンスが!
「皆さんにお土産がありますので受け取ってからお帰りください」
なんと!大人の方には1キロの多古米、お子さんにはサツマイモ詰め放題の豪華なお土産付き!当日はもちろん、帰ってからも美味しい多古町の産物を楽しむことができました。
さらに、周辺のお店や道の駅で使用できる各種クーポン券も。道の駅では1000円以上買うと200円引き、お肉屋さんで何か商品を購入するとコロッケ1つプレゼントなどなど、お得でまちを巡ることが楽しくなるクーポン券が8種類!
農業体験とセットで多古町を巡って、ここでしか出会えない地元の人や商品に触れられます。
私たちも道の駅で特産の大和芋を買ってみたり、唐揚げを買うならこのお店!という個人商店のお肉屋さんで買い食いしたりと、4店舗ほど回り多古町をより知ることができ嬉しかったです。
参加者の口コミ、聞いてみました!
参加している方はどんな方なのでしょうか?お話をうかがってみました。
平原さん親子:東京都墨田区在住
関東近郊の農産物が集まる、”やっちゃば”。その場にこの多古町の多古米が出品されていて町やイベントを知るきっかけとなったそうです。
以前、メンタルヘルス関係のお仕事をされていた際に、多古町に近い千葉県匝瑳市や埼玉県入間市に来ていたことから、このあたりには親しみがあるそう。食べることが大好きな息子さんの食育のために参加を決めたそうです。
今回は雨の中の作業となりましたが、その状況はむしろ楽しかったと話します。
「農業の大変さや、作業のあとのご飯の美味しさが分かりました」。
篠田さんご家族:千葉県成田市
小学生の息子さんとご両親の3人家族で参加されていました。
小学校で配られた別の田植えイベントに息子さんが「行ってみたい!」と興味を持ちましたが……その申し込みは締め切られており、代わりに探して見つけたのがこの多古町のイベントだったそうです。
多古町への印象は「隣にある、私たちが暮らす成田市と比べて緑豊かで空気が美味しくてとてもいいところ」だとのこと。
息子さんに感想を聞いてみたところ、「足がとられて、思っていたより大変だった」と素直な感想が。それでも思い出深い日になったようです。
お米も、想いもつなげていく
実は体験用の稲にも面白い工夫がありました。
それは、古くからの固有種に近い「古代米」を使っていること。古くから継がれているお米に触れてみてほしい、と生物的な学びも用意されています。田んぼも減農薬。自然と人に優しいことも大切にされているそうです。
お父様の方針からずっと減農薬でお米作りをされているたちばなふぁーむさん。
また、多古米を広めるために、第3土曜日に横浜でカフェ運営もされているそう。他の材料もこだわりがあり、体に優しいご飯をいただくことができます。
豊かな自然環境を次世代につなげていくこと、農業体験を通してまちの中、中と外をつないでいくこと、このイベントを通してそんな想いを感じることができました。
このように、古代米を使っていたり、作業後実際に多古米を食べる機会があったり、まち全体を楽しむ工夫がされていたりと、”ここでしかできないこと”をこれほど経験することができ楽しかったです!
自然を、農業を、多古町を楽しむ工夫がいくつもされており、また来たいなあと強く思いました。
参考:今までのイベントの様子などを見ることができるたちばなふぁーむさんブログ
https://tako-kankou.or.jp/tachibanafarm-blog/
農業イベント運営にご興味ある方へ
イベントにはどのような背景と想いがつまっているのでしょうか。
主催者であるたちばなふぁーむの青木さん、一般社団法人まちづくり機構の三浦さん、谷平さんにお話をうかがいました。
最新の多古町農業イベント情報は多古町観光まちづくり機構公式HPへ