100人の親子を呼べるくらいを目標に

in 東北/福島/農家の仕事
                 
この記事のライター
                 
農家, 畜産農家 福島県相馬市

皆さま明けましておめでとうございます。

年末年始は私の誕生日(12月30日)から見事にタイミングよくタブレットが故障しまして、パソコンではなくタブレットでネットをやっている私には何にも更新できない年末年始でした。

昨年は相馬市での農家のあり方を考え、試行錯誤の末にたどり着いた相馬ミルキーエッグが始まった年でもあり、食育サポーターとして福島県に正式に登録され、食育のイベントを初めてやり出した年でもありました。

定番になった卵とり体験から、トマトやナスの収穫体験、ジャガイモや里芋の芋掘り体験も楽しみながら無事に開催できました。

正確に人数を数えていませんでしたが、だいたい全部のイベントを含めて50人以上は食育のイベントに参加してくださったと思います。

ここ福島県相馬市は、以前にも言ったように震災があってから、放射能による問題があり子供たちを土に触れさせることが問題視されるようになっていました。

学校の校庭もすべて土を剥がされ除染され、公園の土も剥がされて除染されました。

土に触れさせることが、安心か安全かと正確なデータをみるとかそんなんじゃなく、学校や公園の土が機械によって剥がされているのを見るだけで、みんな土に対して不安になったと思います。

震災前までは、農家さんが子供たちを招いて芋掘り体験をさせてあげてたというような話をよく聞いていました。

でも震災後には、当たり前のように農家はみんなそういった食育体験の場を開くことを諦めていました。

当時の僕も、子供たちを畑に呼ぶのはみんなが不安がり無理だろうと感じていた農家の一人です。

けれどもあれから四年たち、ようやくここまでたどり着けたんです。

およそ50人の親子が僕たちの開いた食育のイベントに来てくださり、土に触れ、ここ相馬市でとれた作物を家族で食べてくださるのです。

地元でとれたものを地元のみんなが食べる。

こんな普通なら当たり前のことが、改めて本当にありがたいと感じた一年でした。

今年は昨年よりもさらに食育のイベントを開催し、100人の親子を呼べるくらいを目標にしていけたらと考えています。

震災から5年目を前に、僕らは改めて自然の大切さをイベントを通して難しくなく、体で感じてほしいと願っています。

10年後、20年後に、食育体験に来てた子供たちが大人になり、あのときのこと覚えてますよと言ってくれたら、僕はなにより嬉しい。

次の世代に大切な想いや物が繋がるように、これからも僕たちは頑張りますので、どうぞ今年度も大野村農園を宜しくお願いいたします。

(2016.01.04)


➤このライターのプロフィール
農家, 畜産農家 福島県相馬市