あたりまえだった非効率を取り戻せ

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この記事の書き手
農家 神奈川県小田原市

『農業残渣 稲作編』

自然養鶏場 春夏秋冬が取り組む養鶏は『地域循環型』。
近隣の農家さんから、非可食部分の農業残渣を受け入れ、飼料・鶏舎の床材に利用しています。

ちょうど今は、稲刈りシーズンなので稲作から得られる農業残渣について♪

稲作から得られる農業残渣は下記の4つ。
① クズ米
② 米ぬか
③ 籾殻
④ 稲わら

お米の生産量は『約800万トン』。
一方、農業残渣合計の生産量は『1120万トン』(米ぬか:約80万トン、籾殻:約190万トン、稲わら:約850万トン)。

『800万』対『1120万』…

米農家さんは、『可食部分であるお米』より『非可食部分である農業残渣』を多く作っているという現実…

養鶏家も同じです。
卵やお肉の生産量よりも圧倒的に『鶏糞』を作っているのです…
※鶏糞については別の機会に(笑)

んで、少し大げさで、極端な表現になりますが、
『米農家も養鶏家もゴミを作っている』といっても過言ではない。

だからこそ、それらの処理に生産者の『生き様』が現れる。

自然養鶏場春夏秋冬と協力米農家さんの生き様は、『地域循環』。

① 米農家さんが収穫時に発生する農業残渣を春夏秋冬に提供。
② 『クズ米』・『米ぬか』を鶏に給餌。
③ それらを食べた鶏が糞をする。
④ その糞を『もみ殻』・『稲わら』と一緒に発酵させ鶏糞堆肥を作る。
⑤ その鶏糞堆肥を米農家さんに提供。
⑥ 米農家さんは新年度の稲作を開始。
⑦ そして①に戻る♪手間とか、時間とか、費用を考えれば、とても非効率な取り組みです。

だけど、ほんの少し前まで、日本中で行なわれていた当たり前のこと。
大型化や効率化を進める段階で、農業と畜産業の関係が希薄になり、失われてしまった当たり前の取り組み…

それを取り戻す。

農業と畜産業の適切な関係を再構築することは、
残渣の減量や環境の浄化、地域の健全な循環に繋がると僕たちは信じています。

それに、非効率な取り組みだけど、楽しいのです。
お互いの繁忙期に助け合ったり、収穫の喜びを分かち合える。

地域の人達との繋がり、温かい人情が地域循環の『残渣』かな♪♪
稲刈りは夫婦仲の改善にも効果的ですよ(笑)

 


籾殻を鶏舎に搬入したところ。

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稲わら(^^♪
鶏舎の床材の他にも、畑で防草マルチとして使うことも。

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本日、お手伝いしたSOMA Farmさんの田んぼ。
機械トラブルで大慌て(^^)

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稲刈り時には、子供だけでなく、大人も遊ぶ♪
収穫後は、美味しい御飯とお酒(笑)

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(2015.10.13)

 

 

 


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