「温州みかん」とは?

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農家 和歌山県有田郡有田川町

温州みかんは進化しています。
昨年から気になっていた、枝変わり(※)の樹が気になり、温州みかんの進化を調べてみました。

・宮川早生
日本に古くからあった温州みかんの枝変わりから発見された早生品種です。早生温州の代表的な品種で、全国各地で栽培されています。樹勢が強く毎年たくさんのミカンが収穫でき、甘味と酸味のバランスが良く、風味が濃厚でさっぱりとした味わいです。

・興津早生
「宮川早生」に「カラタチ」を受粉して得られた珠心胚実生から選別された品種です。果皮は滑らかで美麗。果実は「宮川早生」より1週間程早く着色し、11月上旬に収穫が始まります。糖度が高く、過熟になっても味ボケしないので、濃厚なミカンの味を楽しむことができます。

最近では、地元和歌山有田の田口さんの畑で発見された、田口早生が大好評の品種になります。由良町で発見された ゆら早生も極早生みかんで有名になってきました。
長崎県させぼで発見された尾崎温州(させぼ温州)も注目を集めています。
こうして、枝変わりや突然変異から年々新品種や優良品種が発生して、より美味しい温州みかんが栽培されています。

・「温州みかん」とは?
ミカン類の代表的一品種でミカンといえばこれを指します。果実は黄橙色の偏球形、果皮薄く無種子で美味。日本で偶発実生としてできたもので、中部、南部の暖地で栽培されています。中国浙江省の温州はミカンの産で有名だがこれとは無関係です。

・温州みかん いつ頃誕生?
300年以上前とされています。
長島の鷹ノ巣で樹齢300年の最古木が発見され、この物的証拠によって、長島発生説は動かし難いものとなりました。
この最古木を原木と称する人もいますが、田中博土の調査では明らかに接木樹(つぎき)で原木は別に存在していたことになります。
したがって、温州みかんに突然変異したのは少なくともその巨木よりは前だろうと言うことで400年ないし500年前のことと思われますと言っています。

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(2015.9.8)

※編集部より:枝変わりについて

●突然変異には種々の変異があるが、枝変わりはその一つで体細胞におきた突然変異である。体細胞に変異が起きた場合、その細胞から生殖細胞が形成されるときはその変異は次代に伝わるが、それ以外では変異は次代に伝えられない。しかし、体細胞変異が生じた芽、茎、枝などは元の植物と変わった特性を示す。

●接ぎ木繁殖が可能な果樹では枝変わりの発見により、優良な新品種が得られてきた。ナシの長十郎、温州ミカンの宮川早生、リンゴのインド、やたかなどは枝変わりから得られた品種である。

(ウェブサイト「こうち農業ネット」より引用 http://www.nogyo.tosa.pref.kochi.lg.jp/info/dtl.php?ID=1673#tag01


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