【「食べる」に本気で向き合ってみた】 主食って米・パン・麺、それだけ?

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いつも「食べる」ことを当たり前に行っているが、その食材や料理が口に届くまでのストーリーに想いを馳せてみるとどんな世界が広がっているのか想像しづらい。この問いに対して、食べタイ編集部員がそれぞれの切り口で「食べる」について本気で向き合った連載をお届けする。

こんにちは!皆さん今日もご飯ちゃんと食べましたかー?ちゃんと食べたあなた!いいですね、おいしかったですか?あ、ご紹介が遅れました、新しく食べタイ編集部に加わりました、下垣内優衣(しもがいちゆい)と申します!

突然ですが、今日の私の献立を聞いてください。朝、豚肉80g。昼、卵と鶏肉80g。夜、キムチと納豆。何かお気づきになりませんか?そう、炭水化物がないのです。実はわたくし、糖質制限ダイエットを始めまして。そうなると炭水化物が食べられないんですね。糖質が高いのです。食べたら最後、トレーナーに怒られちゃいます。それも、始める前、トレーナーとこんな約束を交わしたからです。「炭水化物、つまり主食抜いてね!」と。うーん、なかなかに恐ろしい約束ですねえ。でも、ここで私、ふと思ったことがあります。果たして、主食=炭水化物なの…?こうして私の新しい主食模索ストーリーが始まりました。


            書き手:下垣内優衣(食べタイ編集部/早稲田大学)

主食ってなんなの?

主食。

この言葉を聞いた時に、どんなイメージが浮かびますか?米、パン、麺…。このような、炭水化物のイメージではないですか?けれどそもそも、主食は炭水化物って決まっているわけではないようです。こちら、新辞林の説明を見てみましょう。

「主食:日常の食事の中心となる食品。」(新辞林 https://sakura-paris.org/dict/ハイブリッド新辞林/prefix/主食 最終閲覧日2021/01/28)

ということは、我々が描いていた、炭水化物=主食という構図は消え去りましたね。日常の中で、中心となればそれは主食なのです。なんてゆるい決まりでしょう!炭水化物という、高糖質・高カロリーの食品のために、今まで何人の女性が「主食を抜かなきゃ」と少ないご飯にして、空腹のために涙で枕を濡らしたことか!もう炭水化物に縛られるのはやめませんか?きっと、もっとカロリーも糖質も制限できる素敵な主食があるはずです。私と一緒に探してみましょう。

世界の主食試してみた!

まずは世界の、米・パン・麺以外の主食を見てみましょう。もしかしたらヒントがあるかもしれません。世界の人たちはどんなものを「食の中心」においているのでしょう。

エントリーナンバー1:オートミール

こちらはイギリス・スコットランドでよく食べられているオートミールです。

糖質は他の炭水化物とあまり変わらないものの、低G I食品であり、インスリンの急上昇を止めるためダイエットにもよく知られています。筆者もこのオートミールを主食にして一週間ほど生活してみました。

んーー!写真はなかなかにグロテスク!大丈夫、ちゃんと美味しいですよ。これはオートミールお茶漬けです。これは好感触!一番お米に近く、おかゆっぽいので違和感なく食べやすいです。味変もしやすいので本当のお米感覚でおにぎりやチャーハンもお手の物。

お米に飽きた!だったり、お米は大好きだけど、糖質が…カロリーが…と思う方は、こちらを主食にするのもありかも。

エントリーナンバー2:ジャガイモ

そうです、ジャガイモ。ドイツの方はこれが主食みたい。

糖質もカロリーも高いけれど、じゃがバタだったり、ポテチだったり。昔から人の心を虜にしてきました。

感想は…、ごめんなさい…、「えっ。おかずなんですけど笑」という感じ。私の創作能力が低いのか、ジャガイモをこしても、そのままにしても、味をつけてみても、煮物かサラダの印象でしたねえ。私の中で彼はおかずの王者でした。どうしても拭えなかった二番目の女感…。君じゃないんだ…私は米を欲してるんだ…と思ってしまったよごめんね…。新しい彼らの可能性、誰か教えてください…。

エントリーナンバー3:シリアル


 アメリカ映画における朝食あるあるのシリアル。口内炎が痛い私にとっては、結構な爆弾でしたがトライしてみました。

感想!アメリカンな女っぽく朝が過ごせた!久しぶりにzaraとか着たくなりました。

…はい。真面目に言いますと、毎朝だと飽きちゃいましたね。私にとっては、オートミールみたいに色々な調理法があって、甘くも辛くもない中間の味が主食になるのかなあ。飽きが来ないって難しいですね。うーん、飽きのこない米・パン・麺の三種の神器はなかなかに強敵でした。

主食≠炭水化物を成立させよう!

ところで、今まで紹介したものも、糖質やカロリーが高いのは事実。穀物類ですし、米・パン・麺ではないものの、やはり食の中心に置くには炭水化物しかないのでしょうか。

いや!まだ諦めませんよ。そもそも穀物が世界に生まれる以前である700万年前は、人々は炭水化物抜きで生活していたのですから!狩りをして得た肉や魚、あるいは木の実や昆虫を食べて生きてきたわけです。「主食=炭水化物」の呪縛は解けると、700万年前のご先祖様が証明してくれているのです!

さて、ここで私は、主食と呼ばれるものの中に、一つの共通項を見つけました。それは「味変しやすいもの」ということ。中心に置く、ということは、必然的に食べる量が増えるので、毎回同じだったら飽きちゃいますよね。だから、パン屋さんにいけば様々な種類のパンが並び、おにぎりは推しの具で言い争いを生むほどたくさんあるわけです。ということは、炭水化物ではなくても、味変できて飽きずに食べられるものなら、低糖質・低カロリーな「食の中心」=主食になるのではないでしょうか?
私と一緒に探してみましょう。

エントリーナンバー1:カリフラワー

最近話題のカリフラワー米。カリフラワーをお米のように細かく砕いた冷凍食品で、ダイエッターの中でもかなり注目されています。どうでしょうか、このお米だと錯覚しそうなこの見た目!シャケ弁当みたいに見えませんか?けれど、シャケの下はご飯じゃなくてカリフラワー米なんです!

焼き魚を乗せて食べたら美味しい野菜炒めになりました。…ん?カリフラワー「米」とは…?と思われた方へ。これはあくまでカリフラワーなので、米の味はしません。あしからず…。

エントリーナンバー2:コンニャク

写真はコンニャクの田楽を、いろいろなものとコラボさせてみて、ご飯がわりにしてみたものです。ほぼ煮物ですね…。

いくら食べても大丈夫!の代名詞、コンニャク。煮付けにしたり、田楽にしたり、そのまま食べたり、沢山味変できて、面白かったです!最近ではコンニャク米といって、お米の味はそのままに、カロリーを3割りほどカットできる食材もあるのだとか。コンニャク、なかなか侮れません。

何より、いくら食べても太らない安心感…。まるで私が何をやらかしても怒らない父親並の安心感がありましたね(ごめんねお父さん、早く親孝行するね)。

エントリーナンバー3:サラダチキン

出たー!って思う人も多いのでは。コンビニで「意識高そうなO Lが買ってるものリスト第2位」くらいの彼。(私調べ)

コンビニで買ったサラダの包みを豪快に破いて皿代わりにし、その上に無理やりチキンを乗っけるという、この「無理やりサラダ」は、筆者の受験勉強のお供でした。受験生でも痩せたい美意識は伝わるけれど、もうちょっとその意識を皿にも使えなかったのでしょうかね、私よ…。

ずっと食べるのか、と思うと飽きるけど、頑張って工夫すれば彼、結構なポテンシャルを秘めてますね。私が秋元康なら「君には光るものがある」って採用するかも。

主食への思い込み、捨てない?

ここまで考えてきた感想は、「ずっと同じもの食べるって、シンプルに飽きる」。

最近は同食は良くない!と話題になっていますが、栄養が偏るからみたいですね。人間の体ってうまくできてるんですねえ。なかなか炭水化物に代わる主食になるものには出会えない・・・。

でも、ちょっと待ってください。「食の中心に置くもの。ずーっと食べるもの」主食ってどうやらそんなものらしいですが、本当に「中心に置く」って「ずっと食べなきゃいけない」もの?

今まで皆さんと様々なものを主食にできないか、みてきましたね。それぞれいろいろな特色があって、マイナス面ももちろんありました。

ここで私が思うこと。「主食:日常の食事の中心となる食品」という概念自体、もう捨て去りませんか?

皆さんの好きなものを使ったりして、「炭水化物」に囚われずにご飯のメニューを組み立てて見ませんか。そうしたら、「ダイエットだから制限しなきゃ」だったり、「最近米しか食ってねえ!」なんていう食のマンネリから抜け出せる気がします。

お菓子もそうじゃないですか?お菓子は甘いものって一体誰が決めたんでしょう。パフェがお菓子だっていいけれど、ほうれん草がお菓子だっていいじゃないですか。ずっと同じがいいなんて、そんなのナンセンスじゃないですか!

主食って、難しい!と思っていたけれど、どうやら主食を探さなきゃってこと自体、呪縛だったみたいです。

主食の呪縛から離れて自由に食を楽しんでみるの、私は結構楽しかったですよ。

人間関係、たくさんの課題と仕事も山積みで自由がないよ〜ってそこのあなた!食事だけでも自由になってみるのはいかがでしょう。

なんて言いながら、私はまた「お米食べたい〜」「パンくれ〜」と叫びつつ、糖質制限している気もしますが。あれ、でもそもそも痩せたほうが必ず美徳っていうのもナンセンスなのかな。これも呪縛かしら。


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