【後編】こっこ株式会社の養鶏業に迫る~「日本の養鶏を盛り上げたい」強い想いを持って働くチームこっこ~

in 仕事,生活を覗く/山口/畜産農家の仕事/編集部のインタビュー記事
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 前編では山口大学の学生2人(赤崎さん・渡部さん)から、こっこ株式会社(以下、「こっこ」)での職場体験を通じて感じた、養鶏業のリアルな姿を知ることが出来ました。2人が養鶏業に抱いていた印象もガラッと変わりました。では、実際に働く方々はどんな思いを抱いているのでしょうか。長く養鶏業に携わるからこそ感じる事があるはずです。

 後編では3人の従業員の方に焦点を当てて、「鶏を育てる」ことを生業とする魅力を探っていきます。

<書き手>
白木昂(しらき・こう)
東京農業大学農学部3年。神奈川県出身。農業に縁がない家庭に育つも、大学入学を機に農業の魅力に気づき、様々な農家さんのもとを訪れる。将来の目標は、畜産業を営んで多くの人を幸せにすること。

と、ここで皆さんにクイズです!

『1.04%』

この数字が何か分かるでしょうか?

正解は…
『全国に占める山口県の肉用鶏の出荷数割合』です!
(平成31年 畜産統計調査より)

 ちなみに一位は、鹿児島県で「20.1%」。比べてみると、大きな差がありますね…。
 このように、決して鶏大国ではない山口県。
社長末永さんを始めとする、こっこに勤める皆さんは、養鶏に対してどのような想いを抱いているのでしょうか?
職場体験をした2人の話から、紐解いていきます。

このメンバーがいて、この会社がある

渡部:社長の末永さんは、「この社長あっての、この会社だな」と感じさせる人でした!

 こっこのメンバーを引っ張るのは、社長である末永光佳(すえなが・みつよし)さん
 元々税理士事務所に勤めていたこともあり、経営面を中心に管理しています。
若い社員が中心になって働くこっこですが、「経験には敵わない」という社長の考え方から、年上の社員への尊敬の念も忘れないように社員教育をしています。

 社員思いで熱い人なのだろう、と渡部さんのお話から感じ取ることができ、社長が先頭に立ってではなく「皆で更に大きな会社にしていこう!」という気持ちが見えました。

赤崎:統括部長の荒川さんは、社長との共同作業で会社を大きくしてきたそうです!

 社長の末永さんと共に会社を引っ張ってきたもう一人の人物が、統括部長の荒川一登(あらかわ・かずと)さんです。
 荒川さんはこっこで、SNSの運用やTシャツ作りなどを行うなど、前編でも取り上げた「人との繋がり」を作るツールを担う人物です。思い返すと、私たちが抱いたこっこの第一印象が「ホームページが綺麗でSNSが活発」というものでした。
会社の第一印象となる箇所を担う荒川さんは、社長と共に重要な社員さんです。

また、体験した学生2人の緊張をいち早く解こうとしたのも荒川さんでした。仲間の輪を大切にしようとする気持ちは、会社に良い影響を与えています。

渡部:藤山さんの行動力には驚かされました!

藤山陣(ふじやま・じん)さん
は、末永社長と荒川さんとは異なり、途中から入社した社員さんです。
こっこに転職を決めた経緯が非常に印象深い方でした。

元々は鶏を飼育する職業には就いてなかったそうですが、養鶏業に興味があったことや、末永さんや荒川さんと話すうちに、こっこの「自由な風土」や「みんなと一緒にやっている感」を求めて、転職を決めたといいます。行動力が素晴らしい…!

現在、藤山さんはいくつかある養鶏場のうち、上川西農場を任されています。
働きたいと思える環境で、結果を出せる職場が整っているのだと感じました。

会社から長門へ、そして日本へ

 3人の社員さんの姿を聞き、ここから共通点を見出すことが出来ました。
それは、『養鶏業をより良いものにしていきたい』という想いです。

 動物を扱う仕事へのマイナスな考えに、インターネットの発達が相まって、現在の畜産業には根強い偏見がついて回っています。そのうちの一つが、3K(きつい、くさい、汚い)です。
 たしかに、事務仕事と比較すればそうかもしれません。しかし前編では、「5Sプロジェクト」によって、そういった面を感じることは無かった、と学生の2人は話します。

  様々な産業の中から畜産業を就職先に選ぶ人が少ない中で、こうした取り組み(例:5Sプロジェクト、綺麗なトイレの設置、休憩スペースの整備、など)を通して働きやすい環境を作っている畜産農家さんもいます。そうした現状を、多くの人に知ってもらいたいです。

 また同じく前編では、こっこの人との繋がりを大切にする姿勢・こども食堂などの地域との関わりについても述べていました。
 地域との関わりには他にも、鶏糞を堆肥化して、長門市内の農家に利用してもらうといった、農家同士の関わりがあり、地域と関わる取り組みも沢山存在します。
 社内の連携の方が重要に思えますが、実は同じくらい、地域との関わりも重要なものです。

 「5Sプロジェクト」や「こども食堂」。
 これらの取り組みから、地域を活性化しながら「こっこを大きくしていきたい」という強い想いが感じられ、それが日本の養鶏業の発展につながることを期待します。
 この末永さんや荒川さんを始めとした社員さんの強い信念が、様々な取り組みに繋がっているのだと思います。

高い目標に、全員で歩んでいく会社

 就活等で仕事を探す際、いかに良い条件かを重視する人は少なくないと思います。ですが、「みんなと一緒にやっている感」のある職場、つまり、高い目標に向けて全員で歩んでいける職場を選ぶ、という選択肢もあるのではないでしょうか。
 かくいう私も、大学3年生で就活間近。今回の取材を通して、納得のいく就職をするために大切なことを、何より私自身が知れたように思います。

 山口県では様々な農作物・畜産物が生産されています。農業が身近な存在である地域だからこそ、地域の人々や農家同士の繋がりを更に良くしていけば、山口県が日本の農業を引っ張る存在になるのではないでしょうか。
 山口県の「みんなと一緒に」農業を盛り上げる人が増えることを、心より願っています。

こっこ株式会社の採用情報、お問い合わせはこちらから。
https://cocco-nagato.com/


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