@野菜畑 今日の豊田は雨のち快晴◎
畑に来てみると、
これです。
犯人はもちろんこの子。
今回の件を教訓に、次に作付けを予定しているところを何度も何度も耕し一匹一匹捕まえています。
捕まえた後を色々考え、今は種まき用に雨ざらしにしている。
この中に逃がしています。どうなるかはわかんないのですが、おそらく分解してくれると考察しています。経過観察していきますね。
農薬や土壌消毒剤なんか使うとこんな手間も省け、違う作業に時間をあてられるので、生産効率上とても便利なものなんですけどね。
ですが、しっぺ返しは恐ろしいものです。
長崎で研修していた時、びわ農家にお世話になっていました。
長崎の「びわ」といえば特産品で一時は一世を風靡し村ではいくつも大きな蔵が建っていました。
ですが、研修中、原因がわからない腐れが蔓延し、生産高がピーク時の3割まで落ちる壊滅的な被害を目の当たりにしました。
こんな時は防除センターに相談するのですが、「農薬の量をふやして。」との返答しかありませんでした。
農薬の量をふやしても腐れは減るどころか増え、ほとんどの農家がやめていきました。
私が農薬を使いたくない理由のひとつです。
「沈黙の春」レイチェル・カーソン著
世界を変えた10冊のひとつですね。主に環境について書かれています。
その中の一文に
化学薬品スプレーの歴史をふりかえってみると、悪循環の連鎖そのものといえよう。DDTが市販されてから、毒性の強いものがつぎからつぎへと必要になり、私たちはまるでエスカレーターにのせられたみたいに、上へ上へととどまるところ知らずのぼってゆく。一度ある殺虫剤を使うと、昆虫のほうではそれに免疫のある品種を生み出す(まさにダーウィンの自然淘汰説どおり)。そこで、それを殺すためにもっと強力な殺虫剤をつくる。だが、それも束の間、もっと毒性のつよいものでなければきかなくなる。そしてまた、こんなこともある。殺虫剤をまくと、昆虫は逆に<ぶりかえし>て、まえよりもおびただしく大発生してくるのだ。ー中略ー化学戦が勝利に終わったことは、一度もなかった。
フランスは、「2022年に家庭菜園(非農業ゾーン)での農薬の使用を禁止する」と発表。
社会も少しずつ変わりつつあります。
もうこの争いを終わらせないと。まだ間に合う。今しかない。
(2016.11.2)