今でも一番多い質問
「出荷する時はかわいそうじゃないですか?」
…どう答えたら納得して頂けるのでしょう?
もちろん愛情を込めて育てていますよ
でも、産み育てて大きくしまた産む、これを繰り返す目的はというと
「皆さんに“美味しい”と言って貰える事」
な訳です。
その目的の為の愛情なんです。
肉牛というのは、ト畜されてからが一番価値を発揮する。
愛玩動物は生きていて一番価値を発揮する。
ものだと思っています。
その線引きを勝手にしているのは人間だろ?という意見もあるかと思いますが
食べる、という価値を除いてしまえば、この牛はあっという間に消えてしまうでしょう。
目的が果たせず、途中で病気や怪我で死んでしまうのは、とっても悲しい事です。
出荷は?というと、無事目的が果たせる最終段階ですから、
安堵感と、ト畜後も無事に皆さんの元へ届く事を願う気持ち、ですね。
キレイ事を並べるつもりはありません、
いずれ人の都合で生死を決めている訳ですが、生きている間はしあわせに
過ごして欲しい、と思って育てています。
そして、ちゃんと「いただきます。」ですね。
(2012.8.8)