8月5日(金)6日(土)の2日間、東京都新宿区荒木町にある onzi wine.french さん
で『 Emeat 黒毛和牛 千歳の会 』が開催されました!
きっかけは《第4回寿司屋の牛レストラン》に onzi さんが参加してくださって翌日に私達も千歳のお肉でぜひやりたい!と言って下さったのでした。根のように実際に会を楽しんだ同士がゆっくりと繋がっていく感じがとっても嬉しかったのでした。
新宿と聞いて田舎者の私はドキドキしながら駅を降りたのですが、
荒木町に着くと街並みは凛と落ち着いていて、本当にここは東京なんだろうか?
と思ったほどでした。
onzi さんにどんな街なのかと聞くと、ここは元々歴史が深く花町として栄えた場所で
その後はオイルショックなどでお店も減ったが、フジテレビや文化放送があったりして
また業界御用達のお店が増え、そして今はフジテレビのお台場への移転を機に老舗と
若手が混在する面白い所、浮き沈みを繰り返してきたけど花柳界が土地に染み込んで
いて、ずっとお客様をもてなしてきた町が荒木町なんだと教えて頂きました。
onzi さんはカウンターのみの小さなお店で、こういった会を開くのも初めてらしい
のですが、牛さんだからナプキンは赤でしょ!Tシャツ着てみました!などすごく
楽しんで準備してくれてるのが伝わってきました。
実はこの会を告知する前からすでに2日間とも常連さんで満席で、私もなんとか都合
がついて参加できたのですが、席はすでに埋まってるので特別にカウンターと対面の
席を作って頂きました。おかげでお客さんと対面する感じで座っていたので、まるで
授業参観のように5時間ずっと牛さんについて喋りっぱなしでした(笑)
お料理の方は言わずもがなですので写真に込めました!
急遽特別な席という事でカウンターと対面する形で座っていましたので、本当に千歳
の授業参観している気持ちでいました。目の前で肉を通して隣同士が打ち解けておし
ゃべりしていく様子を見て、あぁ幸せだなぁと思ったり、カウンターはもともと繋が
ってるけど、こうやってお客さんも繋がっていくんだ!これが onzi さんなんだなぁ
と思いました。
街自体がずっともてなしてきた土地柄で、でも浮き沈みがあって、今は老舗と若手が
いい具合に混じり合ってる面白い荒木町、でもずっと変わらずに支えてるのはこうい
った常連のお客さんなんだな、だから告知する前から満席なんだ!と自分なりに納得
して会を終えました。
そして、無事に会を終えた翌日に onzi さんに寿司職人の岡田一家が訪れるという
私達にとって千歳のメインイベントが行われました。
そもそも、今回の牛さん『 千歳 』の名前は寿司職人の岡田大介さんの次男坊である
千歳君に由来します。岡田さんの長男『 結 』君の名前を頂いた牛さんは母牛になり
子牛を産んでいきます。最初の子は岡田さんの営む寿司屋さんの屋号を頂いて
『酢飯屋』と名付け、昨年に親バカパワーで寿司屋の牛1頭買いを実現し、
そして当然の様に今回の『千歳』も親バカパワーで取り扱って頂きました。
つまり、onzi さんに岡田家が来るという事は、次男坊の岡田千歳も来るという事です。
実は私もこの日が来る事を最初から楽しみにしていて、千歳をトラックに乗せた後に
最初に行ったのは岡田千歳が着る千歳Tシャツの作成でした。
千歳 in 千歳
onzi というお店の名の由来は出身の岩手の方言で「次男坊」だそうで、なにか今回
の岡田さんの次男坊である千歳の会はすごい縁を感じるんです!と言って頂きました。
おそらくまだ小さいので、千歳君にとって記憶にも残らない事かもしれません。
勝手に大人達が自己満足で盛り上がってる事かもしれませんし、見る人にとってはな
にかモヤモヤするかもしれませんが、千歳君が千歳のお肉を美味しそうに食べたとい
う事実だけで、育てた私達、料理人を超えた保護者のように扱う岡田さん、それを知
って企画した onzi さん、千歳に関わった人々がなにか救われたというか、明日もが
んばろう!と思えたのは事実なのです。
千歳が大きくなってジュースではなくワインを飲めるような大人になって、そしてな
にか自分に自信を無くしたような事があった時には、今回の千歳のお肉に関わった
私達がワインで酔っ払いながら「千歳は千歳って牛さんのお肉食べた事あるんだぜ!
千歳が入ってるんだから、お前は間違いなく千歳だ!大丈夫だ!ヒック♪」とか言っ
てやるんだ! あれ?そんな未来ってとってもステキじゃんか!と思ったのでした。
そして、7月13日に我が家で2頭の分娩がありました。
1頭は『 結 』の5産目の子、生まれた直後の姿を見た時から優秀な女の子と感じ
たので、この子は母牛になります。そして岡田さんから特別な名前を頂きました。
そして、もう1頭のすとうの子には onzi さんと名付けさせて頂きました。
なにが正解で間違いかはわからないけど、小さな偶然や楽しさを拾っていって
しあわせな牛飼いができればと私達は思っています。ありがとうございました。
えみりんの旦那
(2016.08.15)