種採りへの想い

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この記事の書き手
農家 広島県廿日市

種取り用の人参が花を咲かせました。

種どり用の株は、人参を収穫するときに、これはと思う株を畑の一画に植えなおします。

株を選ぶポイントは「健やかさ」です。

大きくてりっぱなものだけ選りすぐるのではなく、多少こぶりだったり、
二股に分かれていたりしても、素直で健やかに育っていると感じるものを種用の株にします。

それは、数年種どりをしている中で身につけた感覚です。

ルンビニ農園の今田さんに「種採りは、姑に鍛えられた嫁の仕事だった。」と教えてもらったことがあります。

それを聞いてとても心が熱くなり、種採りへの想いは深くなりました。

最近そのことを考えていてふとわかったことは、種採りの伝承が母から子へではなく、血のつながらない姑から嫁へ伝えられるということが、わたしの心を最も熱くさせていたようです。未来への受け渡しは、血のつながりを越えたところで伝わっていくのでしょう。
そんなことをいっても、まだまだ種どり技術はひよっこです。自分が姑になって嫁にたたきこめれるようになるくらいまで、これから何年でも種どりの技術と感覚を身につけていけたらと思っています。

(2016.6.11)


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