噂の“ヴァージン岩牡蠣”とはなんだ??

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漁師 三重県鳥羽市

もまれ牡蠣、雪解け牡蠣、完熟牡蠣。どれも個性的な形、味をしている。6月、「“ヴァージン岩牡蠣”を三重の方で作っている生産者がいる」との情報が食べタイ編集部に入った。そこで学生編集部(大町)が現場へ直行。ヴァージン岩牡蠣についてインタビューをした。

名古屋からディーゼル電車に揺られる事、2時間。三重県伊勢市と志摩市に挟まれた、鳥羽市浦村。そこで待っていたのは漁師歴3年のオイスターマン、木村勲さんだ。天気は曇、海は凪。

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大町:おはようございます。早速なんですがヴァージン…

木村:まあ、船に乗りなよ。

ブーーーーーーーン(イカダに直行)

 

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木村:これがヴァージン岩牡蠣だよ。

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大町:手のひらに乗るくらいの大きさ。表面がつるつるで可愛い!たったの半年くらいでこんなに大きくなるんですね!

木村:岩牡蠣はマガキに比べて成長が早い、特に殻の形成が早いんだ。よし、次はここから一年経った岩牡蠣を見に行こう。

ぶーーーーーーん。

 

木村:これが約1年半の牡蠣。僕が思うにこの大きさが一番美味しく食べれるマックスの大きさだね。

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大町:(左がヴァージン岩牡蠣、右が約1年半の岩牡蠣。確かに一回り大きい。握り拳くらいの大きさだろうか)

木村:岩牡蠣は大きいほど高値で取引される。だけど、大きいと切って食べなきゃいけないだろ?俺はその食べ方があまり好きじゃなくてね。貝柱、膨らんだ部分、ひらひらの部分を一口で味わって欲しいんだ。

大町:なるほど。だから1年半ものが美味しく食べれるマックスの大きさなのか。

木村:じゃあ、帰るよ。

ぶーーーーーーん(場所をカキ小屋に移す。)

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大町:早速ですが、ヴァージン岩牡蠣って何ですか?

木村:1回も産卵を終えていない岩牡蠣のことだよ。だけどね、ヴァージンオイスターの明確な定義はないんだ。

大町:え?どういうことですか???

木村:卵を身籠っていても生んでなければヴァージンと謳っている地域もあれば、身籠ってない牡蠣がヴァージン牡蠣という地域もあるんだ。

大町:岩牡蠣はいつが旬ですか?

木村:一般的には岩牡蠣は、夏牡蠣とも言われるように7月8月が旬。しかし、個人的には4~6月が美味しい。

大町:なぜ一般的には夏が旬なのですか?

木村:それは岩牡蠣は卵を身籠るから。卵はクリーミーなんだ。岩牡蠣としては7月上旬は少し時期は早いが、ヴァージン岩牡蠣は身籠り過ぎていなく、丁度よい時期だ。

大町:特徴は??

木村;雑味が少ないことかな。若鶏でも子羊でもそうだが、若いと雑味が少ない。大人になると肉も固くなるだろう?それと同じだよ。

大町:なぜ作ろうと思った?

木村:先程も言った様に、僕は大きい岩牡蠣は好きではない。昔は岩牡蠣を食べる事が嫌いだった。

大町:え?意外!

木村:なんとか雑味が少なくて、一口で食べれる岩牡蠣を作りたい。辿り着いた結論が一度も産卵を終えていない岩牡蠣、“ヴァージンロックオイスター”(名付け親、木村)だったんだ。

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海から牡蠣小屋に移る時、筆者もヴァージン岩牡蠣を食べた。とても濃厚でクリーミー。後から来るエグミも少ない。牡蠣初心者にとってもオススメの一品。この訪問からヴァージン岩牡蠣の生食べ比べを開催しました。(イベントはコチラ▶︎https://www.facebook.com/events/1739390896341802/

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大町:どうもありがとうございました!!

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