このイベントは、ひとりの学生編集部員による企画です。農業・漁業に関心がなかったその学生は、静岡県の農家風岡さんに惚れこみ、右腕として記事を書くようになりました。彼を一次産業の世界に引き込んでいったのは、風岡さんという人物の魅力。一次産業に関心がある人も、ない人も楽しめる、「型破り農家」にスポットを当てた新感覚イベントです。
みなさんは、“3K”という言葉をご存知だろうか。キツい・汚い・カッコ悪い。稼げない、も加えれば“4K”になる。これは、一次産業の呼称である。しかし、そんな世間の声とは裏腹に一次産業に魅力を感じ、人生を懸ける男がいる。静岡県のたけのこ農家、風岡直宏さん。元トライアスロンプロの体力を活かし、手間ひまかけて最高のたけのこを育てる。掘ったたけのこは1億円にものぼる。芸人に見間違えるピンクのタンクトップと、落語家もびっくりの爆笑トークが特徴だ。
一次産業とは畑違いの分野からも、ゲストにお越しいただく。カレー業界から、カレー番長の水野仁輔さん。5歳でカレーに開眼。毎日カレーを食べ続け、作り続けてきた求道者だ。「カレーの教科書」を出版するほどカレーを深く知り、古今東西のあらゆるカレーを見、実際に作り、全国各地でクリエイティブなカレーイベントを開く。まさに、カレー界の超人である。
ときに風岡さんは、たけのこの天敵イノシシを倒しにいく。このイベントでは、風岡さんが実際に捕獲した「130kgイノシシ」を食べられる(写真上)。食べ方は、もちろん水野さんのお手製カレー。
たとえ、歩んできた人生がちがっても、ふたりが進みゆく方角は同じだ。HORIZON(誰もまだ見ぬ世界)。前例のない一次産業のイベントが、いま、幕をあける。
“たけのこを1億円掘った男” 風岡直宏(かざおかなおひろ)
1973年、静岡県富士宮に生まれる。たけのこ農家。高卒後、トライアスロンのプロ選手に。故障のため、23歳で引退。トライアスロンで培った驚異的な体力で、当時ブームだったクワガタ採りに参入。1人で年間3800万円稼ぐ。その後、たけのこ掘りへと事業をシフトする。ここでも相変わらずの持久力を発揮し、年間330日かけてたけのこの山の整備に取り組む。東京の高級料亭でも重宝される、抜群の風味のたけのこを手がけている。極めて流通量の少ない幻のたけのこ、「白子」の量産にも日本で初めて成功。商売の仕方に誇りがあるため、ネット販売はしない。今年の目標は、情熱大陸に出演を決めること。決めゼリフは、「悩みと付き合うより、俺と付き合え」。
“1億人の大好物に一生を捧げた男” 水野仁輔(みずのじんすけ)
1974年、静岡県浜松市に生まれる。カレー求道者。5歳の時に地元・浜松市にあったインドカレー専門店「ボンベイ」の味に衝撃を受ける。以来、小学校、中学校、高校と通いつめた。大学進学で上京してカレー魂に火が付き、都内を中心に1000件以上食べ歩きをしつつ、インド料理店で働いて経験を積み、基本的なカレーのテクニックを習得。以後はひたすら独学でさまざまなカレーを研究し続けている。
放送作家の小山薫童氏いわく、「カレー業界のC.E.O」(カレー・エンターテイメント・オフィサー)。1999年9月に男性8人組の出張料理集団「東京カリ~番長」を結成。調理師免許を取得して全国各地のイベントでカレーのライブクッキングを実施。毎年インドを訪れてインド料理の研鑚を積んでいる。「カレーの教科書」(NHK出版)など著書は40冊に及ぶ。カレーの活動は、“ビジネス”ではなく“ライフワーク”である、というのが基本スタンス。「お前はカレーで一体何をしたいんだ?」と友人に問われ、「僕は… カレーになりたいんだ!!」と啖呵を切った伝説を持つ。
全三回、各回完結型のイベントになります。ご自身にあった回をお申し込みください。
第一回 【限定12名、どこに座っても最前列!ゲストとじっくりお話したい方に】
5/28(土) 18:00~21:00


○ 定員 : 12名 ※満員御礼!
○ 参加費 : 3500円(+1Drink 500円)
○ 場所 : 未来食堂(神保町)・・・アクセス
<注意>参加には、事前申込みが必要です。下のボタンからお申込みください。
第二回 【学生向け!安い・楽しい・ためになる、三拍子揃った回】
5/29(日) 11:00~14:00


○ 定員 : 30名
○ 参加費 : 学割1500円(+1Drink 500円)/一般3500円(+1Drink 500円) ※残り10席! ※一般の方も参加できます。限定トーク以外の内容は、他の回と同じです。
○ 場所 : ROCKHILLS GARDEN(川崎)・・・アクセス
<注意>参加には、事前申込みが必要です。下のボタンからお申込みください。
第三回 【エネルギッシュな社会人向け!キャリアやお金のここだけの話も充実】
5/29(日) 18:00~21:00


○ 定員 : 30名
○ 参加費 : 3500円(+1Drink 500円) ※残り10席!
○ 場所 : ROCKHILLS GARDEN(川崎)・・・アクセス
<注意>参加には、事前申込みが必要です。下のボタンからお申込みください。
<お知らせ>
第二回、第三回には、TV静岡の取材が入る予定です。参加者のみなさまは、下記ご了承ください。
・TVカメラが、お客様に不用意に近づくことはありません。安心してイベントをお楽しみいただけます。
・TVに映りたくない方は、その旨事前にお伝えください。できる限りの配慮をいたします。
・インタビューなどは、お客様に許可を取った上で撮影します。
イベントの流れは、以下のとおりです。
1. トークセッション
農業界の超人と、カレー界の超人が語ります。
2. ライブクッキング
たけのこの天敵、野生のイノシシ。天然の自然薯とたけのこを食べて育ちます。風岡さんが命がけで捕獲した一頭を、みなさんにお届け。水野さんが心を込めて、おいしいカレーにしてくれます。お米は、富士山の澄んだ空気の下で自然乾燥させた「天日干し米」を使用。できあがりを、アツアツでお召し上がりいただけます。
3. 風岡直宏の「しくじる先生」
自爆事故(廃車3台)、燃え盛る自宅から脱出、イノシシとの決闘、まさかの離婚…。様々な逆境をバネに立ち上がってきた風岡さんの「起死回生の方程式」とは。風岡さんが犯した過去最悪のしくじりをテーマにお話しします。
4. 回ごとに変わる限定トーク
*第一回【未来食堂】
おいしさの先に描く世界
with小林せかい(未来食堂代表)
・・・「おいしさは一切アピールしない」と語る未来食堂の小林せかいさん。本当のおいしさとは何か。従来のおいしさ観と対比する中で、幸せを生み出す「未来の食」を探っていきます。
*第二回【学生向け】
NO就活、NO会社!敏腕農家と考える、オンリーワンに輝く人生の作り方
with種子宏典(にんにく農家)
・・・「大学生のころ、やりたいことなんて見えてなかった。自分の軸?そんなものはなかったよ」と語るにんにく農家の種子さん。31歳の現在、海外進出に成功し、農業を起点に多彩な分野で活動中。そんな種子さんから見て、いまどきの就活、会社というものはどう映るのか。東京ではなかなか聞けない、敏腕農家の思考法にふれます。
これぞ次世代インターンシップ!本物農家漁師とTAGを組む、大学生右腕プロジェクト発進
with小野寺萌(NIPPON TABERU TIMES編集部)
・・・「農家・漁師の右腕になって、一般企業のインターンより数倍成長できた(早大、4年)」との証言を、全国津々浦々の農家漁師とつながるダンサー小野寺さんと解明します。
*第三回【一般向け】
誰も知らないお金の世界~たけのこを1億円掘った男と、億万長者よりもカレーになりたかった男が激論!
・・・風岡さんと水野さんが、お金と仕事の話を、包み隠さず大激論。
一次産業は、バズる産業
with種子宏典(にんにく農家)
・・・世間一般では耳にしない、一次産業のここだけ話&数十年後の未来予想図を、現場の農家が語り合います。
※トーク内容は変更する可能性があります。
5. サイン会
史上初?農家のサイン会です。
風岡さんの用意した素材で、水野さんがここでしか食べられない2種のカレーを作ります。
1. カレー番長水野さんが作る「絶品イノシシカレー」
色合い鮮やかなイノシシ肉。猟師さんによる下処理もばっちり。くさみも少ない。
イノシシカレー試作品 (※試作品のため、当日とイメージは異なります)
風岡さんコメント : 初体験の一皿をお届けできます!
水野さん直伝のレシピで大学生が試作品を作ってくれましたが、こんなうまいカレーは食べたことがない。スパイスの風味と、イノシシ肉のうまみ、特に脂に凝縮されたうまみが、とけあうようにマッチしている。当日は、カレー番長の水野さんが鍋をふるうから、さらなる感動を巻き起こすことは間違いないよ。楽しみにしてほしいな!
2. カレー番長水野さんが作る「ハチコカレー」
なかなかお目にかかることのないたけのこ、「ハチコ」。食感に優れたカレー向きのたけのこです。水野さんがどんなカレーに仕上げるかはお楽しみ。
3.日本一のにんにくを使った料理 (29日限定)
29日には、にんにく農家種子宏典さん(青森県田子町)がお越しになります。料理研究家の山本ちかこさんのご協力のもと、各種料理(にんにくフリット、黒にんにくバーニャカウダ)を提供いただきます。詳しくは、下の画像をクリックください。
種子さんコメント:「ピンクのタンクトップでお会いましょう!」
昨年、ピンクタンクトップの男(風岡さん)の記事を読み、衝撃を受けました。型破りで、何よりユーモアがある。彼には、暗く閉塞感漂う一次産業の空気をぶち壊す可能性を感じました。私は、一次産業の本当の魅力は、地域や文化ではなく「人(生産者)」にあると考えています。だからこそ、消費者と生産者が分断されたこの時代に、キャラが立った風岡さんにはもっと前面に出てほしい。農民としての立場から、そして風岡さんのファンとして、このイベントを応援しています。
~イベント関連記事~
イベントで食べる、130kgイノシシの捕獲秘話をご紹介。シミュレーションでもなんでもない、冗談のような実話です(下の画像をクリック)。
(2015.5.7)