地域で一番のチャレンジャーになる

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この記事の書き手
農家 愛知県新城市

ここ最近忙しくて、ブログの更新が滞っておりました・・・
ようやく一段落したので書きたいネタを少しずつ書いていきたいと思います。

最近の仕事としては畑や鳳来館の仕事以外にも、
名古屋での講演やワークショップ、旅行業者向けに奥三河の旅行プランの提案など、
域外での仕事が増えておりました。
その中で感じたことを少しお話したいと思います。

「地域と農業の活性化」を掲げて起業しだいぶ経ちますが、
起業当初とは言葉の意味合いが変化してきています。
起業当初は農業を軸に活動することが多く、儲かる農家がいれば農業をやりたいと思う人が増え農業と地域が活性化すると考えておりました。
でもなにか違うなぁと思いながら、しばらく経って農家レストランをオープンする時には軸を地域に移して、地域資源、つまり周りの人たちの力を上手に大きくしていくことを考えました。
走って立ち止まって見直して、を繰り返すうちに地域・農業とは何を指しているのか、活性化とはどんな状態を指すのかということを深く深く考えるようになりました。
僕の本当にやりたいことやできること、地域の抱える社会的なニーズをすり合わせて。

僕にとっての地域とは、新城や奥三河というエリアを指すのではなく、中山間地をはじめとする過疎地で課題にあえぐ人たちのことを指しています。もちろん、今一番大事に考えているのは奥三河で課題を感じている人たちです。産業が廃れると共に空き家が目立つようになった地区や耕作放棄地が激増している地区。そういう場所には今まで違った切り口で課題を解決する必要があります。
そして農業とは、今のままではいかんなぁと思って変わろうとする農家さんのことを指しています。どちらかというと地域の中に農業があるということで、地域に含まれる概念になっています。
最後に活性化という言葉ですが、これは色んな人が色んな意見を持っているような気がしますが、経済が活発になったり、文化や歴史を後世にまで残すようなことではなく、僕の場合は地域に若きチャレンジャーをたくさん輩出することで地域に火をつけることだと思っています。

自分自身の経験から言えることですが、「若い農家の兄ちゃんが何か面白いこと始めたぞ」という空気がとても大事で、地域の人たちが大きな期待を寄せてくれます。
何の実績もなくても、とりあえずモノを買ってくれたりします。
その評価を友達や近所の人に広げてくれます。
こういうところは奥三河の良いところで、自分でできる範囲で協力してくれるという土壌があります。
だから期待に応えたいと思うんです、この奥三河という場所で。
僕が今、この地で生きていられるのも地域の人たちが我慢強く僕に投資をしてくれているんだろうと思っています。

若者は地域の未来です。
若者のチャレンジは地域に希望を与えるものだと思います。
変わらなきゃいけないって気持ちは若者が一番強く感じています。
その変わらなきゃって気持ちを後押しするために、プレイヤーとして最前線で戦いつつも一歩引いたところで支える側にならないといけないと思うようになりました。

それを形にしたのが、奥三河若手起業家プレゼン大会と新城志塾です。
僕は10年間で50人のチャレンジを支援すると決めました。
その中で社会を変えるインパクトを出せる社会起業家を5人輩出したいと考えています。
今のところ、プレゼン大会に出場した人が11名、これからプレゼン大会に出てくれるかもしれない人を4名。
計15人の中にまだ社会起業家としての意識を持っている人は0人です。
(それはそれで各人の生き方なので、無理強いすることはできませんが・・・でも生まれる仕組みは作れるはず!)
チャレンジ数自体はなかなか良いペースですが、もともといたチャレンジャーの数がボチボチ尽きているような気もします。
だからこれから生み出していかなくてはと焦っています。

自分自身がまだまだなのに、人を育てられるのか、人を育てる資格があるのか、と叱責される方もいらっしゃると思います。
確かにその通りです。
なので、自分も走りながらレベルアップしたいと思います。
卒業した東海若手起業塾の門を再び叩き、支援の仕方をイチから学びなおしたいと思います。
先輩たちはずっと走り続けていて、自分が成長したと思っていてもその背中はさらに遠くにありました。
追いつき、追い抜くつもりなのに、その差は広がるばかりだと気づきました。
自分なりに一生懸命やっていたことはまだまだだったのです。

東海若手起業塾は成長させてもらった経験もありますが、若気の至りで衝突したり喧嘩したりして嫌な思い出もある場所。
正直、足が遠のいておりました。
しかし、厳しいことを言われるのが嫌だっていうことと、自分が今までどおりやってこのまま地域がダメになることを天秤にかけたら、
後者の方が絶対に嫌だと言えます。
人間、楽な方に逃げがちですが、ここで立ち向かえなかった人間は多分ずっと逃げ続けることになる。
絶対に自分に負けたくない。

僕が今やっていることは地域にチャレンジャーを生み出してく生態系を作ることです。
その中で一番大事なのは自分自身が一番のチャレンジャーになることのような気がします。
幸い、今は背中を任せられる心強い仲間たちがいます。
だから思い切ってチャレンジできるはずです。
まずは先輩たちの背中に必死でしがみついて、盗めるものはなんでも盗んでやります。
それが僕を信じてくれている地域の人たちへの恩返しになると思って。

(03.24.2016)


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