さて、本日は「粗皮削り」をご紹介いたしましょう。
粗皮削りとは、その名の通りりんごの樹の粗皮を削ります。

これがその道具。「みねむら7道具」の一つです。
この道具が大活躍します。

りんごの樹も年を取ると、このように、粗皮と呼ばれるものができます。

それをこのように・・・

どんどん、削ってしまいましょう。
削る、というよりは「剥ぐ」といった感じでしょうか。
この地道で手間のかかる作業ですが、これも重要な作業です。
粗皮削りは「耕種的防除」の有効な方法の一つです。
耕種的防除とは、簡単に言えば農薬に頼らない防除のことです。
ここ、テストに出ます。
この粗皮の裏は、害虫が好んで入ったり、産卵場所となります。
しかも、粗皮の裏には農薬が到達しにくいため、害虫にとって良い住処です。
そこで、粗皮を削ることにより、
・害虫の好む場所を樹上に作らせず、密度を低下させる。
・害虫の虫体に農薬が到達するようにし、必要最小限の散布に抑える。
などの効果が期待されます。
今日も寒空の下、ひとりでポリポリと粗皮削りを楽しんでいました。
(2016.3.20)