マイナス11度の世界で農業の意味を考えていました(仕事もしてますよ!)
畑は山の上。雪は腰の上になっていて、最早歩いて来るのも大変な道中に。
一面の銀世界に立つと正直死を覚悟します。もしここで穴にはまって転んでしまい、雪から脱出できなければ…。そう考えると人間はたぶん意味も無く簡単に死ぬんだろうなと思えてきます。
都会という人間の叡智と力が結集した場所に住んでいた時には、自然によって死ぬ可能性があると考える必要も無かったのですが、ここのように自然によって意味もなく死ぬかもしれない場所では、生きている事の有り難さが実感できます。
自分が生きていられることの有り難さを肌で感じ、生きるために必要な食品を全力で作り、お客さまの一日の糧にしてもらう。当然儲ける必要もありますが、より良い農産品作りの根底にあるのは、作り手の死生観なのかもしれないなと考えてしまいました。
それにしても、そろそろ雪には自重してもらいたいですね(;_;)
(2016.1.24)