最近、新聞やテレビで「農業女子」というワードを耳にしませんか?
今回の記事では、じりじりと注目度が上がっている「農業女子」について生産現場から寄せられたホットな声を特集します。まずは、農水省の「農業女子プロジェクト」の一環で、女性農家ならではのユニークな視点から、企業と新商品開発に挑んだ、埼玉県の農家榎本さんの声をお届けしましょう。
1. いま盛り上がる、農業女子
「農業女子のひと声から誕生、新型洗濯機」
榎本房枝さん(埼玉県さいたま市)
シャープ×農業女子プロジェクトで
開発した新製品発表会でした♪
(マスコミ等向けに行われた発表会)
「プラズマクラスター洗濯乾燥機」が誕生しました(^^)
頑固な泥や皮脂や黄ばみも落とすことが出来る
「極め洗いコース」や「予洗いコース」などを搭載!
何度も大阪の工場に行っていたのはこのためでした。
あべ農林水産副大臣も参加してくれました。
詳細は、下記のシャープさんのHPに機能など
しっかり説明がありますのでぜひごらんくださいませ!
☆シャープ(株)HPはこちらです♪
(2015.7.14)
♡ハートの草刈機♡「武骨な草刈り機を女性向けに!」
『農業女子プロジェクト』の案件のひとつ。
丸山製作所さん!!!
そちらから、可愛いチップソー♪が到着しました(^^)
うわ~これは、やっぱりカワイイ草刈り機が欲しい!
というよりカワイイ草刈り機がないと使うのがもったいない!
いや使えない(>_<)
名前は。。。~ハートdeカローネ~
このダジャレ感がたまらないかも(笑)
(元記事:2015.5.16)
「大学生と共同開発 現代農ファッション “モンペッコ”」
先週のことですが。。。
畑で写真撮影♪しかも一人で(笑)
こちらも「農業女子プロジェクト」のひとつで、
山口県立大学の文化創造学科の生徒が
「モンペッコ」という名の「モンペ」を機能性やデザインを
考えて現代風にアレンジ中。
そのモニターとしてアンケート調査に協力するために、
着用&撮影。
農作業姿は、ほぼ撮影したことないので小さく小さく(笑)
(2014.9.19)
農業女子過熱の一方で、現場からはこんな声も上がっています。
2. 現場からあがる疑問の声
「ブームに乗っかりすぎじゃねぇか?」
坂本司子さん(青森県弘前市)
最近、農業女子に注目が集まってます(*′ლ‵*)
そして、ずいぶん増えたなーと実感してます。
ワタシが就農した頃は同年代の女性が少なくて、相談できる相手いなくて畑でこっそり泣いてたのに(笑)
注目してくれるのは本当にありがたいんです(*´ー`*)
(おかげで弘前市なんて「農ガール」って言葉使ってくれてるし(笑))
でも、ちょっと待って!!
最近、「とりあえず農業女子」感が半端ないんです。
あちこちで農業女子のグループ作ろうとしてるけど、ちゃんと目的あるの?
農業女子が増えたと言ってもまだまだ少ないんですよ。
あちこちでグループ作っても大半はおんなじメンバーですよ。
似たような活動のグループばっかでグループ疲れして離れて行くのが目に見えるんだよなー(´Д`;)
「農業女子が集まれる場が欲しい」という声に応えたい気持ちはわかります。
でも、農業女子が苦痛に感じるようだったら意味ないんじゃ??
行政・民間問わず、もっと横のつながり持って農業女子が本当に必要としているものを作っていったほうが良いかと。
かく言うワタシも農ガールサミットなんてグループ作っちゃいましたけど、ワタシなりに住み分けしてるつもりです。
ここでしかできないことっていうのを明確にしてるから、おかげで毎回ほぼ全員が出席です(*´ー`*)
ブームに乗っかってくれるのはありがたいんだけど、現場の声をもっと大事にして欲しいなーと思いながら摘果してたら・・・
手袋に穴あいたとさ(笑)
(2015.5.28)
最後は、香川県のみかん農家さんのお話。
女性農家には、「ある共通点」が備わっているといいます。
3. 農業女子のアドバンテージ
「女性農家の共通点」
フジカワ果樹園さん(香川県観音寺市)

先日は野菜農園に勤める女性社員さんとのご飯会でした。
どちらも農業歴二年目。
そんな私たちが話すことといえば、、、
『今年のニンニク、サビがよくでましたよね~』
『雨も多くて大変だったよね…春ぐされみたいな症状が多かったよー』
『やっぱり虫だよね、一番の敵は…』
と、「じょ、女子会………?????」
と耳を疑うような内容。笑
その中でもお互い同じだね。と笑い転げたお話があります。
先輩女性農家さんがこう話始めました。
『ある女の子が同じ条件でふたつ花を育ててたんだって!それで一つは何もしない。もう一つは、毎日おはよう。って話しかける。そしたら、毎日話しかけてた方がたくさん花が咲いたらしいよ!?!』
『だからわたしも、こっそり話しかけてるよ、ガンバレー!おっきくなってねって』
実は、わたしも毎日小さな植物たちとの会話は日課なんです。
『今日は暑かったなあ』なんていいながら水やりをしたり。
グチも聞いてもらいますよ。笑
お隣さんは絶対私を怪しいヒトと思ってるはず。。。
でもね、毎日新しい発見があって、かわいいんです。
落ち込んだ日はプランターをのぞき込んでじーっとみてるだけで、彼らの生きようとする力にじーんときたり。
楽しかった日は、野菜たちもいきいきして見えてさらにうれしくなったり。
植物たちにも同じ日なんてなくって、毎日一生懸命生きてるんですよね。
植物とのお話の中で気づけることはたくさん。あ、肥料切れかな?水が足りないのかな?うわっ、変な虫にやられた!とか、小さなメッセージをいつも発してます。
毎日めまぐるしく変化する彼らをしっかり見つめることが農業において重要な仕事なのかもしれないなあ。
『さっ。明日は晴れらしいよ!仕事日和やね!今日はかえって早くねよ?』
と8時45分に早々に解散した私たちは…
やっぱりこの仕事が好きなんですね(^_-)
(2015.9.23)
女性ならではの優しい観察眼は、見過ごしてしまいがちな細やかな生命の躍動にも敏感です。これからの日本の農業は、農業女子の力が相まって、より豊かな姿に変貌を遂げられるかもしれません。