正真正銘の『ファーマーズ・マーケット』

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この記事の書き手
農家 神奈川県小田原市

昨年末から、毎週日曜日に開催している『軒先マーケット上野毛』を記事にしていただきました。とても嬉しいです(^^)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl…

良い機会なので、僕たちが軒先マーケット上野毛を開催することになった理由を書きますね。
もしかしたら、不快な思いを抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、都市近郊の零細農家の戯言と聞き流していただければと思います(笑)

最近、都市部では、『○○ファーマーズ・マーケット』とか『□□マルシェ』など、農産物を販売するイベントが複数、開催されています。

僕たちも、そういったイベントに出店し、多くのお客様と出会い、良い縁を結んできました。

しかし、その一方で、いくつか問題を抱えていました。

主な問題は下記。
① 費用
② 時間
③ 競争の激化
④ 運営理念と実態の乖離

まず、①費用について。
1日にかかる費用の合計は、概算で16,000円。
※内訳は、①出店料8,000円、②駐車場代2,000円、③往復高速代4,000円、④ガソリン代2000円
※土日開催の場合、割引はあるが、約30,000円の出費。

⇒今現在の、生産量や販売状況からすると、損益分岐点を突破する前に『売り切れ』となってしまうので、単独出店はできず、生産者仲間数名と共同で出店することになる。

次に、②時間について。
開催は10:00~15:00が多いが、設営と撤収もあるので、約8時間は現地で拘束されます。移動時間は別。
※生産物を売切っても、早期撤収ができないイベントが多数。
※土日開催の場合、帰宅が遅くなるので、日曜日の出品用の収穫はできない。

⇒時間の有効利用という観点からも、当番制が可能になるので、単独出店よりも共同出店の方が得策と思われます。

そして、③競争の激化
イベントが大規模になればなるほど、出店者が多くなる。
農産物の場合、旬が重なると、同じものが多く、出品され、価格競争に陥りやすくなります。
品質と鮮度を保てる生産者仲間たちと共同出店することで、価格競争に抗うのですが、こういったイベントでは難易度が高いのが実情です。

⇒短期間であれば、競争に耐え得るのですが、最終的には物量で負けてしまいます。
最後に、④運営理念と実態の乖離について
多くのイベントが、『生産者支援』や『生産と消費の分離の解消』、『コミュニティとライフスタイルの再構築』などを理念として掲げています。

しかし、上記のように、費用・時間・競争の激化という問題から、僕たちのような零細農家は淘汰され、出店を継続できるのは、大規模農家さんや地方の生産者グループ、仕入販売を行なう小売業者さんだけ。

そして、最終的には、仕入販売を行なう小売業者さんだらけになってしまうことが多い。

しかも、出店者だけでなく、来場される方々も変わってしまい、運営理念とは関係の薄い方々の来場が増える…
生産者も不在となり、普通のショッピングセンターのように…
※これ以上は、愚痴になってしまうので、この辺で(笑)

簡単に表現すると、規模の大きいイベントは、零細農家には手に負えないことが多いってことです。

上記問題から、生産者自らが運営する『ファーマーズ・マーケット』を自主開催しようと思い立ちました。

軒先マーケット上野毛は、上記問題をすべてクリアした形で運営しています。
零細農家らしく、とても小規模なマーケットだけど、正真正銘の『ファーマーズ・マーケット』。

10時開始、売り切れ次第終了。
僕たち生産者は、早期撤収後、それぞれの生産現場に戻り、
マーケットでの『楽しい会話』を糧に、作業を再開します。

また、軒先マーケットの仕組みや手法は改善を重ねた後、運営に関わる全ての情報を公開する予定です。
日本中の軒先で、農家たちによる『ファーマーズ・マーケット』が開催されることを夢見て。

皆様のご来場、お問い合わせをお待ちしております。

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※軒先マーケット上野毛リンク
https://www.facebook.com/nokisaki88/

(2016.1.20)


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