Menu

現場の農家・漁師が書く!史上初のニュースメディア

農家・漁師紹介

宮治勇輔

神奈川県藤沢市

★自己紹介

「養豚とNPO、二足のわらじ」

神奈川県の湘南で養豚業を営んでいます、宮治勇輔です。一度は東京の企業に就職したものの、実家の養豚業を何とかしたいという思いから、背広を脱ぎ、家業を継いだ農家の「こせがれ」です。活動の大きな柱としては2つ。養豚の「みやじ豚」の仕事と、NPO法人「農家のこせがれネットワーク」の代表としての仕事をしています。

①みやじ豚

「生産からお客さんの口に届けるまでを、
一貫してプロデュースできる養豚業」

ph09

僕がまだ大学生の頃、養豚農家を営む親父が育てた豚の肉で、友人とバーベキューをしたときのこと。「また食べたい!どこで買える?」と聞かれて頭が真っ白になった。親父に聞いてみると、流通の過程ではどの農場の肉も一緒にされ、店頭では誰が育てた肉かなんて分からないらしい。たまたまその日は、コンテストに出品した豚がお肉として戻ってきていたので、家で食べることになったのだった。 この日、「うちの肉ってこんなうまかったんだ!」という驚きと、「何かおかしくないか?」というモヤモヤが残った。弟の大輔は、「こんなうまい豚肉を親父の代で終わらせてはいけない」という思いを心に秘めた。

湘南の田園地帯に生まれ育った僕と弟は、農家が多い地域だということもあり、家業の養豚には特別な関心も持たず、のびのび育った。高校からは歴史小説に夢中になり「男たるもの天下を取る。一国一城の主は社長だ。起業を志そう」とやみくもに勉強。だけど、どんな仕事で起業したらいいのか見いだせず、慶應義塾大学総合政策学部卒業後は大手人材派遣会社に就職した。弟の大輔も明治大学農学部卒業後は、大手外食チェーンに入社し、厨房から接客までをこなした。親父は、養豚を継いでも継がなくてもどっちでもいいと言っていた。それなのに、奇しくも兄弟そろって同じタイミングで実家に戻ることになる。起業を志して勉強するうちに、農業の魅力と可能性に気づきはじめた僕と、あのバーベキュー以来、変わらぬ思いを持ち続けた大輔。

「こんな小さな養豚農家に、後継ぎは二人もいらねえ」

「聞いてくれよ、親父。農業を『新3K』にするんだ!」

従来の農業は『きつい、汚い、かっこ悪い』ということから3K産業とまで言われる仕事だ。それでもみんなから「おいしい」と評価される豚を育てる親父の仕事は、決して蔑まれるようなものじゃない。親父にこう伝えた。

生産からお客さんの口に届けるまでを一貫してプロデュースする。かっこいいだろう。顔が見える相手に直販で売れば、『宮治さんのお肉、おいしい〜』って声も聞ける。感動もあるよ。うまくて安全な豚肉を食べてもらえば、お客さんもつく。きっと稼げるよ。かっこよくて、感動があって、稼げる。『農業新3K』だ。それには生産する大輔と、売る俺の2人が必要なんだよ」

顔の見えるお客さんにうちの肉を売るには、まずバーベキューだ。うちの肉のおいしさを伝えるには、一番良い方法だと思って開催した。当日は、母がせっせと地場の野菜を切り、親父と大輔は会場で肉を焼いた。

ph04b

「うぁ〜脂身がおいしい!全然、豚臭くない!!」

「勇輔の友達かい?ありがとう。たくさん食べていってくれよな」

ph05

そこには、こんなに嬉しい事はないって顔をしている親父の姿があった。丹精込めて作った豚肉を、目の前で「おいしい、おいしい」と言って、喜んでくれる人がいる。親父の顔を見て、僕がやろうとしていることは間違ってないと確信した。自信を持って食べてもらえる豚だ、だからうちの名前をとって『みやじ豚』にしようと考えた。

以来、みやじ豚バーベキューは毎月開催。口コミで参加者が増えていき、メディアの取材もくるようになった。それに伴い、評判を聞きつけたレストランとの取引も始まった。そうして2006年に立ち上げたのが、株式会社みやじ豚。現在、みやじ豚は神奈川県のトップブランドとなり、2008年には農林水産大臣賞を受賞した。

みやじ豚ホームページ:http://miyajibuta.com/

 

②農家のこせがれネットワーク

「こせがれを活用して、日本の農業を最短・最速で変革する」

ph11

2005年7月、仕事を辞めて家業を継いだ。そこで心の底から驚いた。農業って、こんなに魅力的だったのかと!自分の理想通りのライフスタイルも実現できるし、頑張ればそこそこ稼ぐこともできる。僕みたいな農家のこせがれに、農業の魅力と可能性を伝えて、実家に帰って農業を始めてもらえたいと純粋に願った。この原体験をもとに立ち上げたのがNPO法人「農家のこせがれネットワーク」だ。

都心でビジネスの経験を積んだ農家のこせがれが、実家に帰って親父の農業技術と、地盤、看板を受け継ぐ。親父が持っていないビジネススキル、独自に築いた人脈を活かして新しい農業経営を作っていく。自分自身の肌感覚から着想を得て、これが日本の農業を最短、最速で変革する道になるだろうと考えた。

帰農前にこせがれが仲間を見つける場として、東京で「こせがれ交流会」「こせがれ塾」を開催しているほか、全国各地(北海道・宮城・群馬・千葉・東海中部・関西)に「こせがれネットワーク」が広がっている。地域の枠を飛びこえた農家間の交流、同じ志を持った仲間の情報交換の場が醸成されている。こせがれだけど、今すぐ継ぐという決断はできない、とはいえ農業をなんとかしたい、そんなジレンマを抱えた人たちに、ぜひこの輪に加わっていただきたい。

農家のこせがれネットワーク:http://kosegare.net/

 

★夢

「一次産業を、かっこよくて・感動があって・稼げる3K産業にすること」

「農業が、小学生の就職希望ランキング1位になることを目指す」

 

★メンバー

「家族経営にこだわる」

家族経営が農業の衰退を招いた、との論調も多い昨今、僕は声を大にして「農業の理想は家族経営である」とお伝えしたい。100年以上続く企業が世界一多い日本。日本に存在する法人の実に95%以上が「同族経営」と言われている。短期的な経営を志向したばかりに、ものづくりの文化が失われる一方で、子の代、孫の代まで見据える長期的な視点を持つ「家族経営」は、ものづくりに適した経営スタイルだと考えている。

12366680_901846946571660_1859561922_n

 

生産担当:宮治昌義(父)、宮治大輔(弟)

電話応対:宮治早苗(母)

事務・広報担当:宮治美穂(妻)

プロデューサー:宮治勇輔(私)

この農家・漁師の最新記事
この農家・漁師の活動拠点
日本神奈川県藤沢市打戻539
Go to Top