耕作放棄地を見ると何だか寂しい気持ちになる〜ももの体験記 spin-off〜

in 千葉
この記事の書き手

猛暑の日が続いていますね。
夏は山に登って暑さを逃れている食べタイ編集部員のももです。
私が担当している連載「ももの体験記」で記事にした鴨川自然王国(「本物にふれた?鴨川での田植え〜ももの体験記vol.1〜」)に、友達のひかりが行ってきて、大豆畑の草取りをしてきたみたいです。
豊かな食や空間を追い求めるセンスがピカイチのひかりが、そこで感じたことをレポートに寄せてくれました!
今回はそんなひかりのレポートを「ももの体験記 spin-off」としてお送りします。


こんにちは!東京女子大4年のひかりです。

2019年7月20-21日、千葉県鴨川市の鴨川自然王国に行ってきました。
棚田があり、稲の緑が綺麗に広がる場所です。

「本物にふれた?鴨川での田植え〜ももの体験記vol.1〜」で、ももが綴っていたように、私も色々なことを体感してきたので、その様子をお伝えします。

自然と会話が広がる農作業

まず、最初の作業は大豆畑の雑草取りでした。20人ほどが畝ごとに並んで、作業が始まりました。鴨川自然王国のサポーターさん、王国の「国王妃」でアーティストのYaeさんと彼女のお友だち、そして私たちNIPPON TABERU TIMESのメンバーです。

最初はみんな初対面で緊張しているせいか、静かに作業が始まりました。参加メンバーのお子さんも「なんでこんなに静かなの?」というくらい(笑) 私自身も緊張していて、隣で作業しているメンバーに話しかけようかどうしよう……と思っていました。

それでも畑作業は不思議なことに、人々に自然と会話をもたらします。「この雑草の種類はなにかな?」という畑の会話から、「普段はなにしているの?」といった日常会話へと広がっていきます。自然の力はすごいですね。こうして、作業はあっという間に終わりました。

昼食のカレーを食べ、午後からは別の畑の草取り作業や、近所に移住する予定の方の竹の切り倒しをお手伝いしました。そして王国に戻ってきてDIYで作られたサウナに入り、汗を流し、すっきりした状態で夕飯へと向かいました。

心地よく、深い会話が弾む空間

夕飯は、焼きとりや鹿肉のチンジャオロース、おからコロッケ、鯛そーめん、ナスの揚げ浸しなど「豪華な」料理が並びました。「豪華な」んですけど、聞けばほぼすべて地産地消、自給自足。自分たちで育て、釣り、狩り、それらをシェアして調理した料理だといいます。どれもおいしくて、参加メンバーのご飯やお酒はどんどん進んでいました。

この時、ふと気が付いたのは、参加者のみんなが打ち解けあって会話していることでした。初対面の人もいる中で、この時には全員がにぎやかに色々なことを話していました。それも表面的な会話ではなく、それぞれが経験してきたこと、自分の考え、感じたことなど、みんな心を開いて会話していました。

私自身も大学を卒業してからの進路や目標、やりたいことなど、自分のことをたくさん話していました。それに対してみなさん、真摯に聞いてくださったり、質問をしてくださったり、人生の先輩としての意見もいただけました。素敵な空間でした。

実はこうした素敵な空間は、過去にも何度か経験したことがあります。別の地域で農作業をした後も、このような人々が打ち解けあえる素敵な空間がありました。

どうしてこんな素敵な空間ができたのかと考えると、やはり、「一緒に農作業したからだ」と思いました。農作業を通し自然に触れることで、心が落ち着き、自分と向き合うことができ、そして心に余裕が生まれてきます。心の余裕が生まれると他者に対しても優しい気持ちになります。

だから自分の考えも話せるし、相手の意見も受け止めることができる。そうした環境の中だからこそ、会話は心地よく、自然と深い話になるのだと思います。

一夜明け、朝ごはんをいただいて、この体験は終わります。

帰り道、きれいな棚田だけでなく、荒れ果ててしまった耕作放棄地も見かけました。「昔もあそこはきれいな棚田だったんだろうな」そう思ってみると、なんだか寂しい気持ちになりました。

だからこそまた、私は鴨川自然王国にいきます。


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