【農業経営のコツ①】リスクを分散させる取引先の選び方

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農家 愛知県碧南市

どうも、新規就農者のみなさん。

今日は依存の危険性に関して。

なんにせよ依存というのはあまり良い意味では使われません。薬物依存、アルコール依存、ギャンブル依存、やめたくてもやめられない、それなしではいられない状態を示す言葉です。

商売でも、販売先・仕入先の一社依存は危険です。

新規就農して、ある程度の野菜の量をさばける取引先が見つかると安心しますね。

ほとんどの野菜をそこで買取してもらえるor販売できるとなれば営業活動もしなくていいし生産に集中できます。

しかし、

その取引先は急に倒産するかもしれません、閉店するかもしれません。

あなたの野菜より品質が良くてかつ価格も安い野菜を提供できる農家に取って代わられる事もあるかもしれません。

担当者が変わったと同時に馬が合わなくなって疎遠になるかもしれません。

関係はさまざまな要素で変わっていくものであり、決して永遠ではないのです。

毎年生産量のほとんどを販売していた取引先から収穫の1週間前に「今年はいらないから」と言われることを想像するとゾッとすると思いますが、実はそこそこ聞く話でもあります。

その時に他からの救いの手が差し伸べられれば良いのですが最悪の場合は廃棄しなければならない分も出てしまうでしょう。

50kgほどのニンジンであればすぐに代わりの販売先が見つけられると思いますが、500tのニンジンの売り先を急遽さばくとなると難しいですから、規模が大きくなればなるほど得意先の一社依存による倒産の危険性が高くなります。

ただ、農産物の場合は卸売市場があるのでとりあえずいざとなったら出荷ができますが、これまでの取引先が提示してくれていた価格がもらえるかはわかりません。

また市場への出荷者としての登録完了までの時間にも野菜は育ってしまいますので廃棄物を増やすことにつながります。万が一に備えて事前に済ませておいたほうが良いかもしれません。

ちなみに鈴盛農園は市場出荷経験がまったくないためこの辺りは疎いので詳しい方に相談してください。

取引先を分散させ、一社あたりの販売数量は全体の20%までと決めるなどして販路開拓していくことは売上の向上のみならずリスクヘッジにもなります。

一社に依存するということはある意味その企業の下請けになるわけですから、自分の農園の行き先をそこに委ねるという事でもあると思っておいた方が良いでしょう。

自分の人生、自分で舵をとりたいものです。

☆鈴盛農園ホームページはこちら

(2018.10.8)


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