140年前にタイムスリップ!? ”圧倒的非日常”に連れて行ってくれる農泊ツアー

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農家 茨城県古河市

茨城県古河市 活動レポート

こんにちは、NIPPON TABERU TIMES(以後食べタイ)学生編集部のますだです。
茨城県古河市は食べタイの活動拠点の1つです。
その古河市で140年前に豪農が住んでいたという歴史ある民家で農泊ツアーが2018年3月17日〜18日に行われるということで取材に行って来ました。
最近ホットワードになっている「民泊」や「農泊」。
古河市での農泊は今までの「農泊」の概念を壊すほどラグジュアリーなツアーでした。

 

◎田舎のビニールハウスでおしゃれランチ!?

東京駅からバスで約2時間。
参加者を迎えたのは青い空と広い畑。
農泊ツアーの始まりです。

まず参加者が向かったのは秋庭農園。
そこで参加者を待っていたのは、田舎のビニールハウスとは思えないおしゃれな空間と自家製モヒート。
とれたてのハーブがたくさん入っているモヒートは一口飲んだら、バス移動の疲れた体を自然の力で癒してくれます。

さあお待ちかねの農園ランチ。ちなみに今回のランチで使われる食材はもちろん全部古河産です。

まずはじめに登場したのはおしゃれに彩られた前菜のプレートです。
「ビーツで作られたバラ」や「古河唯一の酒蔵の青木酒造さんの酒粕を使った酒粕ディップ」、そして「梅山豚という高級豚と古河の名産のきゃべつのミルフィーユ」など
ただ地元産というだけでなく、味もとっても美味しかったです。

古河の郷土料理のしもつかれ。しもつかれとは鮭の頭と野菜の切り屑などの残り物を大根おろしと混ぜ、初午の日に作る赤飯とともに稲庭神社に供える行事食。
手前にあるのが本家のしもつかれ。奥にあるのはしもつかれをフレンチ風にアレンジしたのだとか。

△里芋のパンナコッタ

料理に使われている食材は全てストーリーがありました。
例えば里芋。
越冬した里芋は糖度が高いんだとか。そんな里芋はおしゃれパンナコッタになり、里芋嫌いの参加者をも虜にする美味しい料理になっていました。

 

◎土にさわり、食べ物の原点に触れる。

おいしい料理でお腹を満たした後は、長靴に履き替え、手袋を着けて、インゲンの定植と越冬里芋の収穫体験です。

これが成長したタイミングで今度は自分で収穫に来るのもいいですよね。

古河流里芋のばらし方は思いっきり里芋を地面に叩きつけるのだとか。

秋庭農園さんはどこか懐かしさもありながら、とてもおしゃれ。ついつい写真を撮りたくなってしまいます。

個人的に好きな言葉です。
『畑でものがたりをつくろう』
秋庭農園さんでは保育園の子供と”大きなカブ”のような物語を実際に畑で行うという食育活動もされています。

畑・土は全ての始まり。
そこで自分達で物語を作っていくって素晴らしいですよね。

 

◎140年の歴史が作り出す圧倒的非日常

今から約140年前、古河の土地には”土”と”家族”を愛した侍がいました。
その侍は富や名誉を捨て、古河の土地で農家になり、本当に大切にしたい事の為に生きる事を決心しました。

その侍が住んでいたのが、この山川邸。

門をくぐり、少し歩くと見えてくる山川邸。その堂々とした佇まいと140年の歴史から醸し出される雰囲気に圧倒されます。

部屋の中から見える裏庭も素晴らしい。

侍も登場しました。

そして裏林には140年前からこの山川邸を始め、この地域を見守ってきたであろう大樹がありました。

 

◎古民家×グランピング×フレンチ

日も暮れ、そろそろお腹が空いてきたころ。
夕食は古民家の隣に作られたグランピング会場。

グランピングは人が悠々10人は入れるであろう大きなテントと一回り小さいテントが2つ、そして焚き火などとっても贅沢。

川魚で有名な古河、今回のディナーには鮒の甘露煮、鯉のあらい、ドジョウの唐揚げ、うなぎの蒲焼きなどここでしか食べられない料理がたくさん振舞われました。

「全米日本酒歓評会2016」純米吟醸の部第一位を獲った古河唯一の酒蔵「青木酒造」さんの日本酒と古河で最高の肴とのマリアージュはたまりません。

夜の山川邸。

焚き火を囲み、お酒を飲みながら語る夜っていいですよね。

 

◎命に感謝し、命をいただく朝ごはん

朝ごはんはカフェと養鶏場を経営されている江原ファームさんのカフェ「mother Earth」で朝食。
普通の卵、初めてにわとりが産んだなかなかお目にかかれない”初卵”、そしてうっすら青みがかっている色が特徴の高級卵”アローカナ”という3種類の卵を贅沢にも食べ放題。

朝から美味しいご飯に感謝してもりもりいただきます。

実際ににわとりとも触れ合いました。
普段食べている卵がにわとりが産んでくれているのは知っています。しかし実際に生きているニワトリと触れ合うと命をいただいているというありがたみを再確認することができました。

 

◎空から古河を見てみよう

お腹を満たしたら、次はアクティビティーです!
そのアクティビティーとは”バルーン”
朝は曇り空だったのですが、バルーンの時は青空が出てくれました。

なかなか乗ることのないバルーンに参加者もわくわくです。

 

◎山川邸で過ごす最後の時間

バルーンに満足した一行は山川邸に帰って来ました。
早くもツアーは残り昼食と最後のコンテンツになってしまいました。

昼食までの時間、参加者は思い思いの過ごし方で最後の山川邸を楽しんでいました。

友人と縁側でゆっくり会話を楽しむ人

最後の山川邸で記念撮影を行う人

山川邸の自然の中で歴史を感じ、1人たそがれる人

きっと140年前にこの山川邸を建てた侍は、
まさか140年後に山川邸がこんなに多くの人で賑わう場所になっているとは思っていなかったでしょう。

しかし140年後の今こんなに人が集う場になったのも、
古河という地を愛し、家族を愛した侍の想いが、140年後の今同じように古河を愛し、誇りを持っている人達に伝わっているからだと思いました。

そしてそんな侍と同じく、古河に対して温かく強い想いを持った大人が打った蕎麦がこのツアーの最後の食事です。

今回振舞われるのは3種類の蕎麦とデザートの蕎麦もち。
3種類の蕎麦は
・やよい春香る蕎麦 更科変わりそば さくら切り
・常陸秋そば挽き二八 田舎そば
・常陸秋そば 丸抜き おせいろ
と季節の変化を楽しめるようになっていました。

そんな想いのこもった蕎麦を青空の下、
山川邸の自然に囲まれながら、
山川邸の雰囲気と一緒に大切に堪能しました。

 

◎ツアーの最後を締めるのは”フラワーアレンジメント”

ツアの最後は薔薇を作っている黒子農園さんに来ていただき、フラワーアレンジメントを行ないました。

△左:黒子さん

「生産者の顔が見えるフラワーアレンジメント」
作った人が見えるからフラワーアレンジメントを作るのもより真剣になります。

色鮮やかな薔薇がたくさん

薔薇を贅沢に使い、作って出来上がったのはみんな違う十人十色の薔薇のフラワーアレンジメント。
この旅を締めにぴったりな贅沢なお土産が出来上がりました。

 

◎日常から離れられる場所

今回1泊2日、農泊ツアーに密着して来ました。
その中で僕が感じたキーワードは
『圧倒的な非日常』
”ビニールハウスでフレンチ”
”築140年の古民家×グランピング”
など今までの別々に存在していたものを融合させる事で今までとは違うものを作り出されていました。

そして農家さんの家に泊まるだけだと思われていた『農泊』を大きく覆し、
参加者を圧倒的な非日常に連れて行ってくれる、
とっても贅沢で濃いツアーでした。

今回は農泊ツアーの全体の様子についての記事でしたが、
2部目は実際に運営兼参加者として参加した大学生から見た『古河農泊ツアーの魅力』について特集して行きたいと思います。

 


今後食べタイではこれまでのヒアリングや現場訪問を生かして、
古河という地域の魅力を引き出し、古河をみんなの”ふるさと”にするためにイベント企画や記事発信をしていきます!

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文責:増田雄太朗


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