農園新聞から考える。「ほどほど」と「野菜農家の使命」のお話。

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この記事の書き手
農家 福島県石川町

【笑平でこぼこ農園新聞いっぱい発行しました‼】

トイレが凍結のため流せなくなって4日目…(>_<) バケツにためた水でトイレを流し、 毎日のように雪でビショビショになる子ども達の長靴と手袋とジャンパーをあちこちに干し、 こんな状況でおねしょをする子どもにネチネチ言って、 雪で埋まった露地野菜の収穫を、ワクワクしながら待ちつつ大嫌いな事務仕事。 そんな冬の日常の隣で、植物は春への準備をしている。 梅のつぼみが、少しずつ少しずつ 膨らんでいる。

発行したでこぼこ農園新聞の投稿が夏から滞っていたので
一気に投稿します‼
現物お持ちでない方は是非画像よりお読みください(^_^)/

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私たちは、
「ほどほど」
を大切に思っています。
こだわりは素敵だし、いいなぁとは思うけれど、
私たちの目指すところではありません。
どちらにも振りきっていない、ほどほど。
どっちつかずで中途半端。カッコ悪い。
でも、大事なんです。私たちの目指す生き方です。
どうしてそう思うのか、言葉でうまく説明できなくてごめんなさい。
もちろん、ほどほどの美味しい野菜を目指してはいません。
スッゴク美味しい‼を目指しています。
ただ、こだわりの過ぎたところには、何かを見失う気がする。
それは、畑でも。生き方でも。
これは自壊です。
おそれ多いですが、「中庸」を目指したいのだと思います。

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天候不順。
高温、低温、雨不足、過度な雨…
野菜価格高騰の裏には農家さん達の悲しみ、悔しさ、思いがあるということを知って欲しい。
一方で、豊作の時は、収穫すればするほど赤字になる農家さん達。
そういう人たちがこの国の、命を、食を、支えている。

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色々とこの世の中に思うところはあるけれど
「今ある中から手に入れる」
ではなく
「欲しいものを手に入れる」
が可能で
むしろ当たり前になってしまった現代。
何でも手に入り、それがいいとされている現代。
何でも思い通りにでき、それがいいと言われる現代。
恵まれていてスピィーディーで便利。
もちろんその恩恵は感謝しているけれど、
立ち止まって。
便利って不便じゃないですか?
何でも思い通りになるから、不寛容になっていないですか?
便利を支えている効率や情報の裏側で、多様性を失っていないですか?
多様性を認めない社会ということは、とても脆く危うく、
最終的に自分が辛くならないですか?

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一平に
「いい野菜ってどんな野菜?」
そうたずねたら、
迷うことなく答えが返ってきた。
「そりゃ、美味しい野菜に決まってるでしょ。」
そう、野菜農家の一番の社会的使命は、
何よりも
「美味い野菜を育てること」
あなたの使命はなんですか?


(2018.1.28)


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農家 福島県石川町