ニワトリの餌を食べてみた

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この記事の書き手
農家, 畜産農家 福島県相馬市

「ニワトリの方が人間より良いものを食べてる。」

このにわかには信じられないような話が事実であるということを、この日、研修生たちに直接やってもらいながら見せてあげることになりました。

毎週二回、うちでは鶏の餌となる魚のアラを、相馬の「斉春(さいはる)商店」という海鮮丼などを中心に出す海沿いのお店にもらいに行っています。

ここでしょっちゅう「鶏に持って行け」と渡されるのが本マグロのカマで、どう見てもまだまだ人間が食べれる部分がそのまま残っていて、というかむしろうちのような庶民的な家庭ではなかなか食べることもできないような大トロまで目につくこの本マグロのカマを、「ニワトリ用に」と渡されるのである。

いつもはそのまま貰って来ると鍋で煮込みニワトリの餌にするのですが、今回はニワトリがどれだけ贅沢してるか体験するために、この本マグロのカマを食べることにしてみました。

包丁からすべてやるのはうちに研修に来ている大学生で、大きな骨に苦戦しながらも不格好ながら刺身として切り分けることができました。

改めて出来上がった刺身を夕食に並べると、口々にニワトリがこれを食べてるとはと驚きの言葉を発し、この極上の刺身に僕ら人間が旨い旨いと言いながらご飯をおかわりする当然の結果となったのでした。

次の日の朝、僕らはこの食べきれなかった本マグロを持ってニワトリのところへ行き、今回は特別に鍋で煮込まずにそのままニワトリにあげてみました。

するとこれも当然のごとく鶏舎の中で取り合いが起き、やはりニワトリも人間も本マグロは好きなのだと再確認したのでした。

ここまで贅沢なニワトリは他にいるのでしょうか。

これもひとえに海の町「相馬」だからこその強みだと僕らは思っています。

このニワトリたちが産む『相馬ミルキーエッグ』は、これからも相馬は素晴らしいと世に発信する最高の卵なのだと確信し、できればまた来週もニワトリたちのおこぼれに僕らもあずかりたいと悩みながら、ニワトリ優先で日々育てるのでした。

(2017.6.26)

 

ここまで読んでくださった方はきっと疑問が生じるでしょう。
「なぜニワトリはこんな贅沢なものが食べられるのか?」
その答えは以前、菊地さんが記事で書いてくださいました。
そこには今の時代、私たちが失いつつある”アレ”が大きく関係していました。
その記事はこちら☟☟
【破棄される魚と「つながり」を失った時代】

http://taberutimes.com/posts/3022

 

~お知らせ~

10月28,29日に菊地将兵さんの大野村農園で、イベントを開催します!

このイベントでは、自分で食べる鶏を実際に絞める体験ができます。そして、菊地さんが復活させた相馬の伝統野菜である「相馬土垂」(そうまどだれ)を収穫し、東北の郷土食、芋煮をつくったり、内容盛りだくさんのイベントとなっていますので是非お越しください!!

イベントの詳細はこちら

 

(編集部)

 

 


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