地元に「キクラゲ文化」が芽生えた日

in 地域/山形/東北/生産の哲学
この記事の書き手
農家 山形県鶴岡市

みなさん、「キクラゲ王子」って知っていますか?
その正体は…この方!

山形県鶴岡市の若手エース農家・鈴木俊将さん(27)です。

幼い頃から「おめは家さ帰って来て百姓やれ」と、農家の後継ぎ英才教育を受けて育った鈴木さん。東京の大学に進学後に地元にUターンし就農。「なにか新しい作物はないか・・・?」と探していたときに耳にした「キクラゲって国産のものねぇなやのー」という声を逃さずキャッチし、キクラゲ栽培事業を開始しました。当時はキクラゲ農家なんて周りにはほぼいない状態だったんだとか。

キクラゲ事業をはじめて5年目、始めた当時は想像もつかなかったような言葉が聞こえるようになってきたようで…?


 

鶴岡のキクラゲなんて、誰も知らなかった

今シーズンのキクラゲも絶賛大忙しで始まっております。

先日、取引先の飲食店の方から嬉しいお言葉をいただきました。

県外からのお客様から、せっかく鶴岡に来たのだからきくらげが食べたいとリクエストがあった

と連絡をいただきました。
本当に嬉しいエピソードです。

5年前の事業開始当初は、キクラゲなんてものは栽培している人もほとんどおらず、鶴岡の消費者の目の端に写るか写らないかくらいでした。
それが段々と認知され、「鶴岡といえばキクラゲ」と考えていただけるまでになりました。

皆様より日頃から大変お世話になっておりますおかげで、事業規模も、昨年の2倍になりました。事業開始初年かすると16倍!最初は500個のきくらげ菌床からはじめて、去年は4000個に。それでも売り切れの状態で、今年は8000個を栽培する予定です。 

地域のための基盤力。
それが僕のキクラゲ事業です

きくらげ事業は、ぼくの経営計画の1つの基盤となるものです。
ここが安定すれば、地域のために他のこともできる。例えば今年も地域の方が手をかけられなくなった田んぼを受け継ぐ形で、田んぼが3ヘクタールほど増えました。

きくらげ事業で雇用を増やして、田んぼでも雇用を生み出して、いつか若者が地域に戻ってくるときの受け皿になれればと思います。

地域で新しいものを生み出せば、地域に価値を生み出していける。地域が元気にやっていける。

まだまだ道は半ばですが、地域で生きる人間として、地域を如何にして支えていくかを経営のポリシーに掲げつつ、今後とも頑張って参りますので、引き続きの叱咤激励の程、よろしくお願い致します。

(2017. 5. 25)


➤この農家・漁師のプロフィールを見る
農家 山形県鶴岡市