農家の加工品はなぜ売れない?〜弱者としての農家を終わらせるために〜

in ピックアップ/ぼやき/愛知
この記事の書き手
農家 愛知県碧南市

農家の6次産業化というと、大きなところで言えば最先端の設備のカット野菜工場、冷凍野菜工場、農家民泊に農家レストラン、直売所運営などがあります。

また、これまで農家の奥さんやおばあちゃんが手がけてきた自家製漬物づくりなども食品加工です。

近頃では加工品を作るだけでなく販売する農家も増えてきました。

自分の家の台所で作る人もまだまだ多いです。

小さめのプレハブハウスにステンレスを貼って加工場をつくるところもあれば、

立派な加工施設を建ててしまう経営体もある。

鈴盛農園では加工は安全面や法的な事、費用対効果を考えて全て業務委託で作ってもらっています。

最近は農産物の加工を請け負ってくれる業者さんも増えて、なんとなく、とりあえずで加工品を作る農家も増えたように思います。

ラベルも業者が用意する汎用の物でどこの農家が作っても同じようなパッケージ。

こだわりも感じられない。

もったいないからと品質の悪いクズ品を原料に使ったり。

誰に買ってもらいたい商品か、どうすれば魅力ある商品になるかなんて考えてない。

ただ、とりあえず、作ってみただけ。

作るのがゴールになっちゃってて、お客様に選んでいただくというゴールが見えてない。

そうなるとただの押し付けになる。

残念ながらそんな加工品も多い気がします。

それでは当たり前に売れ残る。

賞味期限が近づく。

すると、善意の誰かが、弱者である農家を守ろう!と仲間やSNSで広く世の中に訴えかけてなんとか商品がさばける。

そこで農家側も反省すればいいんだけど、そんな経験をしてしまったことによって、いざとなったら誰かが助けてくれる、街の人が買ってくれる、そんな甘えがうまれる危惧もある。

善意の誰かのその行動に対してどうのこうの言うつもりはありません。

そうしてあげたい気持ちは充分にわかります。

ただ、

売ってあげたよ、農家さんの魂こもった加工品がゴミにならずに済んだね!よかったね!

だけでなく、どうしたら売れる商品になるか、とか、大きなロットで作っていることにそもそも問題があるのではないか、など一緒に見直すなり、これからを意識した付き合いをしてあげるべきだと思います。

そして、農家も弱者として甘んじてはいけないと思いますよ。

今月も商談に視察にと賑やかな日々が続いております。

春は色々と動き出す季節ですね。

農作業が心地よい気温の日も増えてきました。

僕も時間を見つけては大好きな草取りの作業をやってます。

(2017.3.25)


➤この農家・漁師のプロフィールを見る
農家 愛知県碧南市