ぼくのしょう来のゆめは、漁師になることです。

in 福島/農家漁師の子育て
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農家 福島県石川町

【農の本を楽しんでね】

笑平でこぼこ農園のお話の前に少しだけ。

ノロウィルスをめぐって海苔が悪者のように一部で報道されています。
どうか皆さん、正しい情報に基づいた正しい判断をなさってください。

私のお友達に海苔漁師さんがいます。
海という大自然を前に、大変な思いをされ海苔を育てているのをfacebookで見ています。
今回の報道を前に、海苔の生産に携わる方がどんな思いでいるかと思うとやりきれません。
どうかよろしくお願いします。

さて、1月に町内の中学校で、ゲストティーチャーをさせていただいたとこちらでもご報告しましたが、
先日、その中学校に本のプレゼントをさせていただきました。

本をプレゼントしたいと思い立って、農業関係の出版社様に電話で相談すると、
翌日には営業さんが仙台から来てくれて(ウチが買う値段より営業さんの交通費の方が高いよ…)
ご紹介いただき、図書館で実際の本を読んでみて、納得したものをプレゼントさせていただきました。
大人が読んでも面白い‼な本達です。

恥ずかしいくらいちょっとの量なので、こんなところで公表しないでコソコソしていたいのですが、
思いを聞いてほしくて、恥を忍んで(笑)

とにかく、子ども達が農に繋がることを何かしたかったのです。

私たちとの授業を通し、「おじいちゃんおばあちゃんの農作業を手伝いたい」と言ってくれた子ども達。

その子ども達に、今の私たちが直接できる限界が、「本」だったのです。

正直、本を寄贈できるような利益を上げているわけではないので、
そんなことしている場合じゃないだろ‼とツッコミたいくらいですが、

中1の子は5年たったら高校3年生に

中2の子は高校を卒業して社会人に

小学5年生は高校生に

あっという間に大きくなってしまう。

自分達の経営が落ち着いてから、さぁ何かしよう、そんなこと言ってたら間に合わない子達がいるのです。
自分達が明日食うもんは、明日頑張って働けばいい。

でも、今を生きてる子ども達に、明日も、来年も、5年後も、待っていてはくれない。

だから、子ども達と農を繋ぐための、どんな小さなことでも出来ることを「今」したい。そう思ったのです。

「本」は「本」に過ぎないけれど、
出会った子ども達の農への興味が「本」により、続いていきますように。
「本」を通し、より広がりますように。

今回はゲストティーチャーで伺った石川中と
学区内の小学校と保育所へもプレゼントさせていただきました。

みんな、本を楽しんでね。

最後に嬉しい話を。

週末に授業参観があって、長男一平が作文を読みました。

将来の夢は「漁師」だって。

はじめて聞く言葉でした。

これまで、「時代劇の切られ役」になりたいとか「刀鍛冶」になりたいとか言っていた一平。
それはそれで面白いな~お前らしくていいぞ~と思っていました。

でも、今は漁師。

縁あって漁師さんに送っていただいた、箱いっぱいの獲れたての魚介が心をつかんだのかな。

冒頭の海苔漁師さんの話をたまにするから、海を身近に感じるのかな。

お前がお前らしく生きられればそれで嬉しいのだけど、
命を支える食べ物に目を向けてくれたのは、やっぱりちょっと嬉しい。
一平が船に乗った姿を想像して、たくましくなったもんだと思ったのでした(笑)

(2017.3.2)


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