覚悟の「いただきます」

in 東北/生産の哲学/福島
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農家, 畜産農家 福島県相馬市

『ゴシンムショウ ウンスイスイノ ゴシュクニンリン ドウシブッカ …』

その昔、マタギが獲物の命を頂くときに言ったといわれる言葉です。

僕の意味の履き違えがなければ、

『前世から成仏できず獣になったおまえは、私の体に取り込まれろ、私の体に宿り、共に成仏しろ。』

というような意味だったと思います。

「食べる」ということを、現代のような「ありがたくいただきます」とかではなく、「私の体に取り込まれ、共に成仏しろ」と言えるこの感覚が、僕には羨ましくもあり、凄いとしか言いようがないのです。

今日は約一週間、鳥取県から見学がてら手伝いに来てくださった男性の最後の日で、やってみたいという本人の希望でニワトリをさばきました。

僕自身、先に手本としてニワトリの首にナタを振り下ろす時に思い出したのがこのマタギの言葉で、それでもまだその気持ちになれないことがなんとなく悔しかった。

私の体に取り込まれ、私の体に宿り、共に成仏しろ。

そのくらい命を背負う覚悟で命と向き合ってみたい。

まだまだ半人前。

もっと成長したいと思えた一日でした。

(2017. 1. 12)


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