端境期と切り干し大根と規格外野菜と

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農家 大分県由布市

父ちゃんのつぶやき。

野菜の少ない端境期ですが、そろそろ暖かくなり始めました。

暖かくなったということは種まきをスタートすることができるってことです。暖かくなれば野菜が出始めるってことではないのですが、そこんとこ勘違いされやすいのでポイントです!

暖かくなるとキャベツ、白菜、大根などのアブラナ科の植物は菜の花が咲き始めます。寒さを体験した後に暖かくなると花がさくという二段階スイッチなのがアブラナ科の特徴。
竹林畑の白菜にも菜花が咲き始めました。大根もそろそろ畑に置いておくのは限界近いので、今日は切り干し大根作りをやりました。

取ってきて洗って皮むいて千切りに。あとは干すだけ。
生の大根とは違った使い方で、あの食感はけっこう好きです。最近ハマってるのはハリハリ漬け。甘酸っぱさとコリコリ食感が端境期最強のご飯のお供だと思います。
新鮮さがない保存野菜も案外この時期限定の楽しみでもあります。

畑にはまだそこそこの数の大根が残っています。

うちの葉物野菜の収穫は良さそうな株から順番に採っていくので、品質の悪いものや小さいのは残されていきます。いわゆる規格外・B品野菜です。

規格外野菜についてお客様から「もったいないから、それでいいよ」なんてお言葉をよくかけられます。
だけど、生産者的にはちょっと違うんですよね。品質悪いものは出さない、っていうプロ意識だけならかっこいいけど、それだけでもありません。

出荷できないまま畑に残る野菜はたくさあるけど、それをわざわざ売りに出す煩わしさ。
それまで出してたものと同じ値段で出せるなら構わないけど、そういうわけにはいかないわけで。要するに出荷の手間に見合った価値があるとはどうしても思えない。
「もったいないから」って言われる場合ってどうしても「値段安くして」ってニュアンスを感じることがほとんどなわけで。

品質はともかく、サイズなどの規格で区別することなく売り切る方法はあるのだろうけど、これまでそこに取り組んでこなかったのも問題かなと感じ初めています。
そんなわけで、「食べられるけど普通の流通には乗らない野菜問題」についてすこしでも取り組んでいこうかなと切り干し大根やってみたり、お料理イベントや畑見学も増やそうと思ってます。

(2017.2.19)


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