[見聞録]アメリカ農業を見てきました

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農家 山口県岩国市

アメリカから帰国。乗り継ぎを含めると国外の移動が17時間、国内の移動が18時間と日本に帰ってきてからの移動の方が長いという結果に。田舎に住んでいるとここがツライ。

今回は、シリコンバレーにfacebookで繋がりが出来た方と会うのが一番の目的でした。
結論から言えば大正解でした。

農業の会話をする時にいつも感じる、意外と複雑なブラックボックス。
農業の会話には、温度や肥料など「農業技術的な分野」だけでなく、センサーや特殊機械など「工学的な分野」や、資金・人材などの「経営に関わる分野」、歴史や地理的な部分を含めた「政治な分野」などが複雑に絡み合っています。

自分でもよく分かっていない部分は推測になってしまう部分もあり、お話しさせていただく方に合わせて比率を変えていかないと上手く話が出来ません。例えば、農業に興味がある工業系の方ですと、農業技術について7割、工学の部分を3割混ぜて、経営や政治の分野はあまり話さないようにしています。

 

しかし、今回はそんなことはなく全部をさらけ出してもそれでも足りないぐらい一切ブレーキを踏まずにアクセル全開でお話しが出来ました。こんなチャンスはめったにないのでとても楽しかったです。こういうチャンスを作ってくれるIT技術は最高ですね。

では、なぜアメリカでそのような話が出来るのか?
もちろんお会いした人の人柄もありますが、色々見てきて感じたのが、背景には戦前から日本人の移民として移住されている方が多いという歴史があるということだと思いました。
日本では無くなってしまったような農業魂のようなものがまだアメリカにはありました。

ただ、アメリカの農業は、メキシコ人労働者で町ができるぐらい沢山います。オランダのように機械化するのではなく、人の力で作業をする比重が多いのだと思います。畑を見た第一印象は、お世辞にも最新式だとは感じませんでした。これは意外でしたがこれからどんどん変わっていくでしょう。

色々な生鮮品を扱うショップに行ってみた感じですが、アメリカは農産物は、品質にこだわりを持ち始めたと段階だということです。今はまだ一部の意識の高い人が好んで食べている段階かもしれませんが、今からは中流層にもドンドン浸透していくでしょう。一度いい食材を口にした人はなかなか元に戻ることはできません。品質の良い食料の需要は高まって来ると思います。美味しくものを食べるためだけに人生を使っている人を何人も見て来たので断言できます。このような変化はアメリカなのでかなりのスピードで変わっていくでしょう。これからの需要を受けてアメリカの農業は確実に変わると思いますし変わらないといけないのではないでしょうか。
シリコンバレーに行って感じたのが、スマホを使って情報発信して人とどんどん繋がっていく能力の高い人が多かったことです。
一方日本に帰って山奥の畑に戻るとITを使ったコミニケーションを嫌がる傾向にあります。潮風に吹かれながらのんびり暮らしたい人の集まりなのでそうなるのも仕方ないのですが、経済活動のためには今後少しは取り入れていかないといけないと思っています。

シリコンバレーのIT技術の高度な技術は、ある一定の水準まで行っていると思います。しかし、UberやAirbnbを使ってみても便利なのですが、最後はそのホストさん次第です。これらの技術を使いこなしさらに応用できる人はまだ少ないと思いました。今後はそれらを使いこなす「人」のスソノが広がっていく段階に来ていると感じました。そのためにはITが簡単に扱いやすく進化していくことに期待してます。

最新式ですごーいではなく、以前からあったがごとく息をするように使える技術が生まれてきて、コミニケーションの苦手な人でも気軽にITコミニケーションができるようになれば面白い世界が見れると思いました。

(2016.10.28)


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