欧州農家の収入の9割が補助金!?

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農家 新潟県魚沼市

欧州の農家の収入の90%が補助金!え?え?国家公務員?

唐突な書き出しですみません。驚いたものですから。

例えば自力で200万円の収入が2000万円になっちゃうってこと?
そう単純じゃないにしても軽トラの新車は買えるに違いない!
スケール小さいか?コンバイン新車も買えるかも!
とにかくそれなら農業やろうとする人は増えるだろうな。

イギリスではなんと農家収入の95%が補助金!

アメリカの米農家は58%。

そして我が日本は15.6%。

その中心である戸別所得補償は暴走A政権に半額の7500円(/10a)にされ、来年には無くされようとしている。

(データ参照:『亡国の農協改革』三橋貴明 飛鳥新社)

まともなこと何一つしないな。カジノ法でギャンブル依存症作るより農作物作った方が国民のためだろ。なんて言っても意味ないな、自分の権力のための政権だものな。
ささやかな収入の15.6%の補助の存在が農家にとってどれだけ大きいものかを政治家は分かるはずもない。
わかろうともしないのだろう。
農家が減りもはや票田にもならないと考えているかもしれない。

日本の農業は保護などされていないことは明らか。

他の国が異常なのではないと思う。自分が農業をやっているからではなく、

農業は国の根幹だと思う(だから始めた)。食料を海外に押さえられたら困るに決まっている。

EUは会計予算の40%を農業補助に使っているらしい。それほど大切にすべきものだということ。

アメリカは穀物輸出のために毎年1兆円を超える輸出補助金を出している。

日本は「攻めの農業」だなんて言ってまさに「言ってる」だけ。
海外で高額で買ってくれるのなんてほんの一部にすぎないのに。

もうひとつ数字で驚く日本の農業の実態。各戸の農地平均面積。

日本2.27ha、イギリス78.6haアメリカ169.7ha!

これだけでも驚きなのにオーストラリア2970ha!!!おーまいがーっ!!!
もう桁が違いすぎて笑っちゃいます。

ちなみに魚沼市の田んぼ全てで3270ha。うちは今度3.3haで36枚の田んぼ。他の国なら1枚か。

戸別所得保障をなくして大規模化ばかりを勧める日本。
基より面積が違いすぎるし、その上平らな土地は国土の12%。無理。

そして大事なことが抜け落ちている。

幾ら法人化などして枠を広げても作業人数は減っていること。

すごく具体的に言えば2kmの側溝泥上げを10人でやっていたのが1人になってしまっているということ。
大きくない面積をたくさんの農家で担う農業形態は平野の少ない日本では非常に合理的で現実的な形。
であれば、大規模化よりも、個々への補助をしっかり増やす方が農業保護としては有効であると思う。

それと補助は米農家以外にも必要。

僕はお金持ちになりたくてお米作りを始めたわけではないし、多大な助成金を期待しているわけでもない。
そもそも大金稼ごうと思って農業を始める人自体あまりいないだろう。でも、ちょっと頑張れば家族を養っていけるだけの補助は必要じゃないだろうか、日本の農業。個人の時給に見合わない労力に依存するのではなく、国として。

(ちなみに僕は理解あるひとりひとりのお客さんに支えられて生計が成り立っております。
国の保護がなくても大丈夫。もちろん、正当にもらえるものはもらいますが。)

厳しい農業情勢の中、新潟でも大規模化を上手く進めている法人もある。
100ha以上を担い、新規就農者の社員たちへ家族を養える給料を払いながら。
稀な能力の人物がいて平場のたくさんの田んぼがあったからという条件ではあると思いますが、頼もしいですね。

そういう志を持った若い人たちが報われる農業保護が行われていくことを切に願います。

それにしても、なんて気持ちいいんだ柚子湯。

贅沢。

(2017.2.7)


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