「本を一冊、無料であげます」~通信教育のチラシを嬉々として持ち帰ってきた息子に、母親が伝えたこと~

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農家 福島県石川町

笑平でこぼこ農園新聞vol.8 年末年始のご挨拶版、発行しました‼
そして、お金の先にあるもの。

寒さが少しずつ少しずつ厳しさを増してきています。

夏場は2リットル飲んでもトイレに行かずにいられたコーヒーが(毎日飲んでたら胃はシクシクしました)、
今は朝の一杯のコーヒーで、トイレが近くてしょうがない。

人参や大根を手洗いしても、洗った後、手が「かじかんで」次の作業に差し支えるようになってきました。

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(その傍らで、四平は洗った泥水をすくって飲んでいます。コーラの味がするんだって‼)

さて、笑平でこぼこ農園新聞vol.8発行しました‼

年末年始のご挨拶など。ヨークベニマルメガステージ石川店に置かせていただいています。
是非お持ちください(*^^*)

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先日、子どもが学校から某通信教育のチラシをもらってきました。

「お母さん、これ、本もらえるんだよ。タダだよ。欲しい‼」

どれどれ、よく読むと、通信教育の勧誘でなく、
加入せずとも子ども一人につき一冊の本をプレゼントしてくれるそう。
我が家にお金なんてないし、喉から手が出て足が出るほど、欲しいところ…

でも、よく考えて、息子に伝えました。

「ねぇ、この会社さ、子どもみんなに本をプレゼントしてたら、お金なくなっちゃうと思わない?なんでそんなことしてくれるのかなぁ?」

「うん…」

「例えばさ、100人に一冊1000円の本をプレゼントしたら10万円かかるよね?
でさ、本もらったお家には、通信教育やってください、ていっぱい手紙が来るようになるわけ。
お母さんはそんなの捨てちゃうから関係ないっちゃ関係ないんだけど、1年間で2万円か3万円の通信教育を100人のうち、3人~5人やってくれたらさ、それで儲かっちゃうわけ。」

「!!!」

「お母さんはさ、そういう商売のやり方に、いいね、カッコいいね、賛成です‼て言いたくないから、できれば申し込みたくないけど、一平はどう思う?」

「…僕も好きじゃない。いい、いらない。」

「本は、お父さんとお母さんが野菜つくってお客さんが買ってくれたお金で買ってあげるよ。」

「うん‼」

「でもね~、実はお母さん、中学生の時あの通信教育やってた~(笑)」

「(笑)」

息子のスッキリした笑顔に、幼いながら何か伝わった気がするのは自己満足でしょうか。
息子は松谷みよ子さんの本が欲しいと言っていました。

ごくごく普通の人が、社会を変える一番の方法は、無料を含めた自分の消費行動です。

自分の大事なお金を、
どこに、誰に、払うのか。払わないのか。
お金の先にあるものを想像することです。

なんでこれは安いのか?どうして安くできるのか。この商品は誰が一番儲かっているのか?
この販売システムで本来儲かるべき人はちゃんと儲かっているのか。
これを買うことで、実は大変な思いをする人はいないか。
自分のお金を使って買う=応援したいのは誰なのか…

きれいごとだけで生活は出来ません。
安い、得する、私も大好きです。

でも、お買い物の10回に1回くらい…30回に1回でも、
お金の先に思いをはせる人が増えたら、社会はきっと変えられる。
そう希望を持っています。

体力気力勝負の12月、
世の大人の皆さん、ボチボチ乗り終えましょう(*^^*)

(2016.12.10)


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