【 めずらしく俺なしの栽培学 】

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この記事の書き手
農家 山形県東置賜郡

全国のフレンドの皆様、超おはようございます。
愛とパワーを与える百姓若旦那、中川吉右衛門です。

生きてますよ!笑

僕がヤンマーとタイマンして完敗し、前歯折られたという事件(笑)
ご心配いただき、恐縮至極です。

昔、バットで前歯折られまして、似たようなことを思い出したわ〜って、同級生などからもメッセージいただき、

「ああ〜〜!!んだんだ!!あったな〜〜!!」

と、めっちゃワロて生きてますから、ご心配なく!
ありがとうございます!
さて、だから今日は顔出し無しなのか!?

ということではなく、これは真面目に皆様にお伝えしたい!

という、珍しい僕の
栽培学の記事を今日は書こうと思います。

この2枚の画像。

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なんだかわかりますでしょうか。

これは、僕のお天道様干しの田んぼに落ちていた「落ち穂」の画像2枚です。

藁や、杭を片付けている時、発見しました。

みてください。

これが、稲本来の生き様です。

稲が育つ。
秋になり、枯れてくる。
実が充実し、茎や体が枯れてくるので頭から倒れる。

そして、地面に着いたところから、こうして発芽してくる。

本来、禾本科の稲はこういう流れなんですよね。

自然に任せておけば。

そうだそうだ!これが自然だ!!
スゲーーーーー!!!!

と、短絡的にならないように。

これね。

いくら自然の流れとはいえ、この美しく逞しく芽生えているこの稲たち。

これでは生きられません。

この芽が出ている苗たちは、これから冬になり、地面は凍てつき、雪が降り来春まで雪の下に埋もれることになる。

間違いなく死にます。

ということを考えると、あれ?

東北や雪国の稲の本来の生き様はどうなっているんだ?

ということですが、これはもう簡単に言うと

「今の時期に発芽してしまうのはダメな稲」

ということになります。

だって死んでしまうので。
種の保存ができませんから。

この発芽現象。

なぜ起きているのかわかりますか。

これは、発芽の条件が「たまたま」揃ったからです。

発芽の条件とはなんでしょう?

一番は温度です。
気温ですね。

温度がないと、絶対に発芽しません。

そういいう風に生命にプログラミングされています。

寒い時に芽吹いても生きられないので、発芽しないようにできています。

あとは水。

温度と水。

これがないと種は絶対に発芽しません。

さらに言うと、稲は、この籾がらの部分に、植物ホルモンである
「アブシジン酸」という成分を多分に持っています。

これを、水で溶かし出してやらないと、発芽しないんです。

だから、水が絶対的に必要なんですね。

本当によくできた仕組みです。

生命を護る力。
その仕組み。

まさに「カミ」が作りしモノですね。
ちなみに、僕の玄米などを水につけて発芽玄米とか作ったことがある方いますでしょうか。

きっといると思いますが、僕のお米は発芽しやすいです。

生命エネルギー高いということもありますが、もっと科学的に言うと、それはこの「アブシジン酸」の含有量が大いに関係しております。
僕のは少ないんですね。

このアブシジン酸。

体にとっては毒です。

なので、炊き方や水につける方法や長さなどで、このアブシジン酸を無毒化するような炊き方もあります。

なぜ少ないのか?
は、やっぱり自然栽培だからでしょう。

だからこうして、落ち穂から少しの雨と気温で元気に発芽してくるわけです。

では、本当の稲の生き様は?というと、本来ならば、稲が倒れるのがもっともっと遅いということ。
それこそ、12月ごろ。
寒風と降雪とともに倒れないといけないんです。

じゃないと、こうして発芽しちゃうわけです。

この時期の雨と気温によって。

自然に発芽します。

発芽しても、その後の寒さで生きられませから、倒れない。

本当に寒くなって、発芽できない温度になるまで倒れないのです。

で、いよいよ本格的に寒くなり、日中晴れた日でも地温が20度を超えないぐらいになったら、いよいよ枯れて倒れます。

そして、そこからの雨・雪。

その水によって、十二分にアブシジン酸を流し出します。

そして雪が溶け、春になる。

気温が上がってくる。

山桜が咲く頃。

地温が上がり、20度ぐらいを行ったり来たりするその時!

ようやく目覚めます。動き出します。生命が。

これが春の芽吹きです。

何と巧妙でダイナミックな生き様なのでしょう。

僕はこれをメージするだけで、涙が出るぐらい感激するんですよね。

これが稲の本来の生き様です。

なので、この画像の稲っこは、僕という百姓の人為が加わったので、こうして今発芽してしまったんですね。

さて!!

ここからが吉右衛門の栽培学です。

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と、言いたいところですが、これはもう伝えます。

もう一枚の落ち穂の画像がありますよね。

これ、全く芽がでていないじゃないですか。

これが、なぜかわかりますか?

ってことです。

これ、僕わかったんです。

以前は、場所の違いだろうな。

とか、たまたまだろうな。

と、考えていたんですが、それは違うんです。

植物は意味のないこと、無駄なことは一切しないんです。

なんらかの意味や理由や原因があって、そうなっているんです。

これね。同じ圃場、同じササニシキ、同じ時に刈り取って、同じ時期に杭にかけて・・・
とにかく、すべてが同じ条件。

にもかかわらず、芽が出てしまった落ち穂とそうじゃないのがある。

なぜですか?

なぜ?なぜ?

これが愉しいでしょ♪

これを追求するのが、自己追求であり、自然規範です。
この二つの落ち穂の違い。

これは、その穂が良いとか悪いとかじゃないですし、場所がちょっと違うでもない。

多少それも関係あるかもしれませんが、もっと大きな違いがあるんです。

それは何か?

はい。

それは「圧力」です。

覚えている方もいるかと思います。

以前僕はFBでも書きました。

「圧力こそ成長」

なんです。

この芽吹いた落ち穂。

これよーく見ると、僕かコマちゃんが足で踏んでいるんです。

知らぬ間に踏んづけたんですね。

その時!

この落ち穂に外部的な圧力がかかったわけです。

何も思いっきり踏みつけているわけじゃないので、多分歩いていて踏んだぐらいですので、画像では分かりづらいと思います。

が、生で見ていたらわかったんですね。

彼が踏まれているのが。

で、踏まれていない発芽していないもう一方の落ち穂。

これはそのまま地面に落ちただけ。

で、この違い。

わかりますか?

言っていること笑

この籾たちは、「僕に踏まれた」という外部圧力により、一気に生命の動きが高まったのです。

そして成長スピードが上がったのです。

だからこうして発芽した。

もちろん、先述した気温と水があってこそですが、それは発芽していない落ち穂も同じ条件。

でもここまで違いが出る。

なので、

種を蒔きました。
優しくふわっと埋めました。

これは、本来の栽培学ではないんです。

本来の栽培学は、種下ろしました。ギュっと圧しました。

が正解です。

要するにそうプログラミングされているのです。
種は。
スイッチが入る感覚でしょうかね。

むぎもそばも豆も、なんでもそうですが、温度・水・そして「圧力」をかけることで、生命の力が活発になるんです。

だから、

「圧力こそ成長」

なのです。

優しくしているだけでは逞しく健全に育たないのですよ。
で、これは人間も同じです。

子供だけではありません。
大人だって誰だって同じなんです。

人間の圧力ってなんでしょう。

苦手なことですよ。いやだな〜って思うことですよ。

それをわざわざやることです。

それを愉しめる人格を自分で磨き、自分で自己追求しながら自分に負荷をかけていくこと。

これでこそ成長するんです。

これをまさに自然と植物から学んだのです僕は。

よ〜〜〜〜〜〜〜〜〜く、本当の本当の本当に、真剣に真剣に真剣に自分に聞いてみてくださいな。

自分の好きなこと、得意なことが、それっほど!!!!
自分の人生を豊かにしているわけではない。

でしょ?

だからこそ、この稲に学びましょう。

「圧力こそ成長」

この言葉が如実にわかるこの落ち穂の芽吹き。

というわけで、朝から熱く長くなりました笑

でも、たまには吉右衛門の栽培学。

面白いでしょ♪

というわけで、今日も自分に負荷をかけて愉しんでいきますよ!

ちゃお♪

皆様、人生を真剣に考えれば考えるほど、「好きなことだけやれ!」なんてのが幻想だってわかるだろ?の素敵な1日を!

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(2016.10.27)


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