人類は地球にはびこる病原菌!?

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農家 埼玉県比企郡小川町

今年の稲

イノシシが出て居ます。稲を倒し、穂を食べ、めちゃくちゃにしています。

正直怒りのやり場に困る。動物達に罪がある訳ではないことを知っているから。

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人間が山に入らなくなったことで、山は原始に戻ろうとしています。

それが自然と言う見方もありますが、それは「私たち人間が不自然な存在」だと見なしていることと同義です。
余りにも私たちが自然から離れてしまったので、間違いではないのですが。

人間は人間の生活圏で獣と共存できない。だから今までは生活圏を棲み分けて来た。豊かな(少なくとも人間と獣が共生できるという意味での豊さ)山林を100年単位で人間が作り、その山林を利用する形で獣が縄張りとしてきた。しかし、今度は10年という単位で人間が山を手放した。
狼という天敵は昭和に入る前には姿を消した。それも人間のやったこと。
イノシシは、人間のわがままで激変する環境に翻弄されているのではないか。

それを「害獣」と呼んで駆除し、「嗜好品」という感覚で食べるのは本当に人間本位だと思う。

映画「マトリックス」で、プログラム(スミス)が人間をこう表現していたのを思い出した。

「君にわたしが発見した意外な新事実を教えてやろう。それは君たち人類の分類をしながら、ふと実ほ乳類動物ではないことに気づいたのだ。この星のほ乳動物は本能的に周囲の環境と均衡を保っている。だが人類は違う。君たちは、ある場所で繁殖を始めると資源を使い切るまで繁殖をやめない。生き残る為には繁殖場所を広げるしかない。君たちと似た有機体がこの星にももう一つ存在する。何だと思う?ウィルスだよ。人類は病原菌なのだ。君たちは地球にはびこる厄介ながんで、我々はその治療薬だ。」(字幕抜粋)と。

ものすごく嫌な言い方だけど、否定できない。
このイノシシが畑を荒らすのは人間のせいでもあると思うから、怒りのやり場に困るのです。

しかし、ごめんと言って、このイノシシは殺さなければなりません。
殺したなら、本当にありがたくいただきたいと思う。いろいろな思いを巡らしながら食べる。これが命の戴き方であって、「食べる」ということなんだと思う。

食べるというのは、思いを巡らすことでもあるんですよね。
思いを巡らす人が増えれば、自然も守られてゆくようなきがする。

そうした思いを巡らす暇すら与えられない社会にも問題がありそうですが。。。上げた拳の持って行き場がわからない理由がここにも一つ。

(2016.10.11)


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