精霊に叱られる

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農家 石川県能美市

梅雨のこの時期は思考の時間なんでしょうか? Facebookで過去のあなたこんなこと書いてましたよ~というので2年前、3年前の今日、こんなこと書いてましたと・・。なんかいいな~と思ったので結合してみました(^_^)
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「精霊に叱られる」

ずいぶん前ですが、とある農業研究者がベトナムの田舎の方へ農業視察に行った時の話。そこでは10a(1反)あたりお米の収穫量は最高で300kgでした。
そこでその農業研究者が「日本では農業技術が進み、10aあたり500kg~600kgの収量がある」と胸を張って言いいました。

「すごい」という声が返ってくるかと思っていましたが、返ってきた答えは「それは穫りすぎである。そんなに穫ったら田畑の精霊に叱られる」でした。
環境にやさしいと言われる有機農業や無農薬栽培においても収量は話題になります。やはり収量は多ければ多い方がいいと。
しかしその農業研究者ハッと気付かされました。今まで収量が多い方が優秀な農業技術だと思っていたけどそれは本当に正しいことなのであろうか? 何十年、何百年先を見たときそれでいいのか?と。
今だからこそ精霊からの視線、大切だと思います。立ち止まって振り返る時期にきているのかもしれません。
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「高くなるって素敵」

奥さんと新婚旅行で行ったのがバリ島でした。(もう15年前(^_^ゞ )双方滞在型が好きだったのでウブドゥという町の近くのアマンダリというホテルに1週間連泊。
着いた初日にウブドゥという街を散策。その時にハンドメイドの木彫りの素敵なアクセサリーに出会いました。ひとつ日本円にして120円と手ごろで持ち運びにも便利そうだったので皆のお土産にすることに。

5日後に取りに来ることにしてまとめて50個注文。50個頼むといくらになるのかな~と思っていたら7000円という答えが返ってきました。ふ~んと思いながら冷静に計算してみるとひとつあたり140円と高くなっているではありませんか。

そこで「安くなるならともかく、高くなるとは信じられない」と言うと・・
「お前のおかげでこの数日は俺の睡眠時間が短くなるじゃないか、だから当然だ」という答え。

その時、妙に納得してしまいました。今、スケールメリットが当たり前と思われていますが、本当にそれでいいのかと。
そしてこんな風に言えるようになりたいと思いました。今の風来の経営指針のひとつです(^_^)

(2016.6.12)


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