伝統食をみんなでつくる「いぶりがっこう」。ただいま生徒募集中★

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農家 秋田県仙北市

秋田県南地域の伝統的な漬物「いぶり大根漬け(いぶりがっこ)」は,大根を燻煙乾燥させてつくられます。大根の漬物と言えば,まず「たくあん」が頭に浮かびますが,いぶり大根漬けはたくあんとはまったく違う燻製独特の香りと味を楽しむことができます。

最近では,いぶり大根漬けの上にクリームチーズを載せて日本酒やワインのお伴にするのがひそかなブームで,東京でも前菜として提供するレストランも。

かつて,いぶり大根漬けは各家庭でつくる保存食でした。しかし,囲炉裏の減少によってその習慣は失われ,今では本場秋田でも「お店で買ってくる漬物」になっているようです。

そんな時代にあえて自分好みのいぶり大根漬けをつくることを目指し,なぜか大根栽培から取り組み始めたのが,「あきたいぶり美人」の西宮三春さんと村岡歩さんでした。

そして,お二人は自分たちでつくるだけでは飽き足らず,大根の種まきから間引き,収穫,いぶし,漬け込みなどすべての工程を体験できるプログラムを盛り込んだ「いぶり大根漬けオーナー制度 いぶりがっこう」をはじめられました。

今回は、この春に第2期が終了した「いぶりがっこう」をFacebookページいぶりがっこう〜みんなの登校日〜」に投稿されたイベントレポートで振り返ります。

「いぶりがっこう」では,ただいま3期生を募集中。秋田に行けない遠方の方ももちろんオーナーとして参加可能です。たとえイベントには参加できなくても,いぶり美人のお二人のアップするFacebook記事を読んでいるだけで,来年の春にいぶり大根漬けが届くのが待ち遠しくなるはず。お申し込みはこちらのFacebook記事をご覧ください。(編集部)

■「いぶりがっこう」とは?

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講師の紹介 左 にしのみや みはる 右 むらおか あゆみ

あきたいぶり美人という名前でいぶり大根漬けを作り初めて4年目の2人。実家も嫁ぎ先も農家ではないけれど、私たち好みの美味しいがっこを作りたいと始めたのをきっかけに、この伝統保存食を後世に伝えていきたいと思っています。
私たちもまだまだ初心者ですが、一緒に楽しんでいきましょう!
(2015.8.2)

■8月 大根の種まき

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今年度1回目のいぶりがっこうが行われました!みんなで鍬を使い畝をあげ、種まきまでを体験。前日の雨でいつもより少し重い土とゆうこともあり畝を作る大変さを実感。それでもみなさんは普段あきたいぶり美人が2人で作業しているこの手作業の苦労さを一緒に味わってくれました。
頑張った後は畑の横でランチ。
ご指導いただいているアグリアサノファームさんのとうもろこしとミニトマト。
この畑で収穫した枝豆。
おにぎりなど、ひとつひとつの食材にわざと手を加えず旬の美味しさを味わっていただきました。
そして、本当はダンボールを使って燻製体験をする予定でしたが、うまく燻製ができず今回は断念してしまいました。こちらは次回のいぶりがっこうでリベンジしたいと思います。
(2015.8.24)

■9月 間引き

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北は北海道、南は鹿児島からとたくさんの方が参加してくださり賑やかな間引き体験となりました。

いぶりがっこういわき校の畑を管理してくださっている白石長利さんを講師にお招きして間引くポイント、土に必要な酸素のことなど丁寧に教えていただきました。
畑にこんなにたくさんの方が入るのは初めて!みんなの愛情が入り、これから大根はますます大きく成長してくれることでしょう。

ご協力をいただきました国際教養大学のみなさん、ありがとうございました!
撮影 奥野誠司氏
(2015.9.24)

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集合写真!みなさんの笑顔を見るだけでとっても幸せな気持ちになります。
間引きの後はみんなでバーベキュー&なべっこ!
みんなで味噌たんぽ作りを行った一部をご紹介します。

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(2015.9.24)

■11月 収穫!

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いよいよ収穫を迎えた大根。
大根の成長を予測出来ず日にちを急遽変更してしまい大変申し訳ありませんでした。
今回は少人数でしたがたくさん大根を掘ってくださいました。お手伝いに来てくれた大学生がうまく大根を抜けないと参加者さんがコツを教えてくれたり、アットホームな雰囲気の中で行われました。

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そして事前に燻しておいた大根でこの時期各家庭で楽しまれているしょう油漬けを作りました。作りたてを味見して、さらに数日後にまた味見をしてもらえるようにお土産にしました。みなさんの好みは3日後?5日後かな?
(2015.11.22)

■12月 燻し&漬け込み体験

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いぶりがっこを作るメイン作業でもあり、1番興味を持っていただいていたこの体験。
仙北で育った大根を漬け込む作業
いわきから運んだ大根を燻す作業
とっても濃い内容となった今回は、親子での参加、関東地区からの参加、東北、そして県内からたくさんの方が参加し、賑やかに行われました。

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燻すための縄は初心者用と上級者用がありましたが、いわゆる昔からのやり方である上級者の編み方をマスターしたい方がたくさん!6本ほど編んだものを燻し小屋まで運ぶ作業では想像以上に重くてみなさん驚いていました。
漬け込むための材料をしっかり混ぜることや隙間なく大根を入れて行く作業は簡単そうに見えて結構難しかったようですが、グループごとに個性があり私たちも一緒に楽しむことができました。

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お昼ご飯は、いわき校の畑を提供してくださっているファーム白石さんちの大根や人参を入れた豚汁。お味噌は地元安藤醸造さんのものを。そしてぼだっこのおにぎり。いぶり大根のしょうゆ漬け、白菜のビール漬け、りんご寒天、干し柿のクリームチーズ巻き、参加者さんからの差し入れのあつみのかりんとうをいただきました。
お昼にいただいたお味噌と醤油の安藤醸造さんなども見学し充実した1日となりました。
(2015.12.8)

■2月 樽上げ体験

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約2ヶ月ゆっくり漬け込んだいぶりがっこを樽から出し、1本1本丁寧に洗う作業を体験しました。大根のシワを広げ米糠をしっかり落とす作業は簡単にそうに見えて実はとても時間がかかる作業です。いぶりがっこうの生徒さんみんなで頑張りました。

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頑張ったあとのお昼ご飯は、告知をしていたいぶりがっこ入り里芋のコロッケと、カレーライス。そして仙北市西木町の特産、西明寺栗の焼き栗をいただきました。

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(2016.2.8)

■3月 修了式

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3月13日日曜日 角館にある麹くらぶさんのセミナールームを会場に行いました。
全国にいるオーナーの皆さんへのいぶりがっこ詰め合わせセットを参加者全員で作りました。
その後お一人おひとりに修了証を授与。
こちらはこの1年いぶりがっこに想いを寄せてくださったオーナー全員に贈ります。
この日は麹くらぶさんのご好意をいただき料理教室を開催しました。旨みそ寒こうじを使ったローストビーフ、豆腐を寒こうじ漬けにしたものを使ったチーズケーキ、寒こうじのポトフを作り、修了式らしい豪華メニューで1年を振り返りました。
いぶりがっこうを始めて2年目。この後オーナーの皆様に詰め合わせセットを発送し、無事に届いたのを確認したら2年目の修了となります。
支えてくださったオーナーの皆様、ありがとうございました!
(2016.3.14)

いぶりがっこうの一年,いかがでしょうか。
昨年は,いわき校として福島県いわき市のファーム白石でも種まきから収穫までを行い,秋田で燻しと漬け込みの共同作業を行ったとのこと。お二人の取り組みはこれからもどんどん広がっていきそうです。

[参考・動画あり] 実況まとめ・東北食べる通信 車座座談会第28回 高橋博之編集長×西宮三春(いぶり大根生産者)

NIPPON TABERU TIMES 編集部 with いぶり大根漬け
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農家 秋田県仙北市