畑で出来たものは工業製品じゃないんです~生産者と消費者が出会わない時代~

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この記事の書き手
農家 福島県石川町

「こんなことしてるから日本はダメなんだ」

私たちが出荷してる大手スーパーの青果部のパートさんの言葉です。
毎日の青果物の廃棄の多さに怒っていました。

「イチゴなんか1個でも白っぽくなってたらクレームがくるんだよ。そんなクレーム珍しいことじゃない。お客さんお金払ってるんだから分かるよ。でもね。だから、前日のイチゴはみんな下げるの。捨てた方が人件費考えたら安いんだけど、そんなこと(人として)出来ないから全部ばらして徳用に入れかえるんだよ」

そう、お客様はお金を払って買ってくださいます。
私たちも、痛んだもの、虫がついているもの、落ち葉などの混入などないよう最善を尽くしています。
でも、どんなに注意しても、100%ゼロにすることは出来ません。
自然の中で育てているという特質上無理です。

イチゴの話も、専門的な細かいことは分かりませんが、より熟したおいしいものを収穫しようとしたら痛みやすいでしょう。
細心の注意をしてイチゴ農家の方は収穫してて、でも、微妙な個体差があったり配送の間のちょっとしたことだったりで
1個だけ白っぽくなってしまったりするんじゃないかな…

それは商品としてダメなんです。農家も店側も言い訳は出来ません。
お金をいただいているのに申し訳ないです。
でも、言わせてもらいたい。

畑で出来たものは工業製品じゃないんです。

生き物なんです。

畑と、消費者が遠い。そう感じてなりません。
それは、農家も悪い。
多くの農家が、自分達の育てたものがどんな経緯を経てお客様の口に入っていくのか知らないから。
日本の食を支えている大規模農家の方とお客様が遠すぎる。
そして、お店の現場にいるパートさんは廃棄に胸を痛めてるけど、お店の(会社の、卸の)エライ人たちが胸を痛めていないから。(多分)
廃棄は損益だ、とかじゃなく、胸を痛めてたらもっと食に関して、違うことを社会に発信することができるはずです。

言葉が足りなかったらすみません。
今日はあえて言わせていただきました。

ちなみに写真は、最近の出荷物、B品のほうれん草・ブロッコリー・レタスです。

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伸びすぎ、脇芽等理由があり、それを明記して安く販売させていただいています。
超人気です。
レタスなんて、冬越ししたもので、到底正規品にはならないけど、私にはむしろこっちの方が美味しいくらい。
味噌とマヨネーズで和えてサラダにしました。
B品売ってるなんてプロじゃないかもね…

でも、明記さえすれば喜んでいただける。
もしかしたら、畑では生き物を育ててて、色んな個体があるって知ってもらえる…なんてね。

(2016.4.13)


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