【まとめ】知恵の塊!知れば知るほどおもしろい農具特集

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これまで、日本食べるタイムズの中で取り上げてきたもののあまりスポットライトを浴びてこなかった農具・機械。

しかし、最近の農業には「スマート農業」という言葉が表れ、多くの人が機能の優れた農具や機械に関心を寄せています。

例えば、GPSを用いてトラクターが自動的に作業をしてくれたり、ドローンが位置と速度を考えながら農薬の散布を行うなんてことも。ドローンによる作業は手動の40倍速さにもなるそうです。すごいですね!

遠い昔から人のそばにあるために、その存在が当たり前のものと認識されてしまっている。

その中には、形が変なものだったり、現代の技術と比較してもすごいと思えるものがあったりと、改めて見てみるとおもしろいと思うものがたくさんあります。

今回のまとめ記事では読者の皆さんに農具や機械の「おもしろい」を届けたいと思います。


No.1 「唐箕(とうみ)」

著者:新保智義(千葉県佐倉市)

木製の「唐箕」(とうみ)。空の莢や殻、枯れ葉等が交じった穀物を風力で選別する手動式の農業機械。上部の漏斗状の箇所にゴミ交じりの穀物を入れ(2枚目写真)、右側のハンドル(3枚目写真)を回しながら穀物を落とすと、ゴミはハンドルに繋がる4枚の羽根が起こす風で、軽いゴミは左側に吹き出し、穀物は落下して手前側の出口に集まってくる仕掛け。
民俗資料館などの農機具コーナー等でお目にかかる機械だと思っていたら、5年前から少量の大豆(小糸在来、フクユタカ)を栽培するようになり、農家者の蔵に眠っていた唐箕が目の前に引きずり出されることになった。今は、農家者がこだわる黒豆、白豆も唐箕の御厄介になる。
12日、3月に仕込む味噌の原料となる大豆、農家者の黒豆、白豆を唐箕にかけた。1年に1度の出番だった。

(元記事:2016.1.16)

 

「唐箕(とうみ)」


著者:宮村祐貴(青森県田子町)

自然栽培にんにくの畑に植えていた大豆。

唐箕。

昔の人たちの知恵にはただただ驚かされます。

単純な構造にも思えるがよく考えられています。

まだ半分も終わってないのですが、100㎏以上あります。

まだまだ頑張りますー!

#みやむーのにんにく

(元記事:2015.12.3)

<編集部コメント>

唐箕はその形、機能も驚嘆するものですが、何よりも実際に使っているときの音が感動しますね。
大豆が出口に来た時のパチッパチッという音がたまらなく好きですね。

NO.2 「にんにく専用根切り刃」

著者: 宮村祐貴(青森県田子町)

田子の文字が刻印された、にんにく専用根切り刃。

 

Sサイズにんにく

田子印

田子町の鍛冶屋さん、中畑さんが作っている。

今度、見学させてもらおうと思ってます。

数ある根切り刃の中で抜群に使い勝手がいいんです。

使い方はというと。

Sサイズにんにく

にんにくのおしりにある、根の部分を切り落とします。

Sサイズにんにく

こんな具合に。

これが慣れないと、力加減が難しく。

力入れすぎると、勢い余ってにんにくまで切ってしまいます。

力が弱いと思うように進みません。

Sサイズにんにく

こちらが切ったあとです。皆さんのお手元に届くにんにくは一つ一つ手作業で根を切ってます。

根を切る前には、土のついた皮を剥いてます。その様子はまた今度、紹介します。

Sサイズにんにく

大きいにんにくと小さいにんにくでは、コンテナに入っている数が3~5倍も違います。

皮むき作業と根切り作業は一つ一つ行います。

(元記事:2016,2,20)

<編集部コメント>

刃に入っている田子という文字が趣きや年季を感じさせられて、かっこいいですね。

一つ一つ手作業で根を切っているということには大変驚いてしまいました!


 

No.3「熊手」

著者: 安藤賢相・近藤大樹(秋田県三種町)

 

じゅんさい沼のひとつで藻が大発生!今日は風が強かったので、岸に流されてきた藻を熊手でかき出してます。
じゅんさいの葉もちょっとずつ増えてきました。
これで更に元気にじゅんさいが育ちますように!

じゅんさい・きりたんぽ|安藤食品さんの写真
(元記事:2016,3,17)
<編集部コメント>
枯れ葉掃除の場面でしか、使用するイメージがなかったのですが、この投稿から意外な使い方だなと思ったので取り上げました。
農作物毎に、私たちが使っている道具にも、意外な使われ方があるのかもしれないと思うと興味が湧きますね!

No.4「畝立て機」

著者:星 隼人(岩手県北上市)

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昨日畝立てをしました。 今日は雨だったのでちょうど良かったですね♪

今やっておかないと作業が詰まってしまいますから時間との戦いです!

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今年もこの管理機で作業しましたが畑が増えたら畝立てロータリー欲しくなるかもしれないですね…

なかなか畑が借りれないのでどうなるかはわかりませんが
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結構曲がってますが細かい事は気にしない~

私はマルチしない派です

草との戦いが今始まる…

(元記事:2016.3.19)

<編集部コメント>

畝立て機すごくないですか!?
畝を人力でやろうと思ったらかなりの時間がかかりそうなところをこの機械が素早くこなしてくれるのには感心してしまいますね。

No.5 「電気柵」

 お話:檀上貴史(神奈川県小田原市) 取材:編集部
柵
懇談

 

そして最後は小田原市の養鶏家檀上さんにご使用の農具について語っていただきました。

その農具というのが電気柵です。

これは、鶏をイノシシやサルといった害獣から守るために使われています。

日中は上部の太陽光パネルで充電しておき、夜間に害獣の侵入を妨げるために金属の柵をつないで電気を流すそうです。

また、馬や羊の放牧をさせた所から逃がさないようにするという目的にも使用されます。

通電している柵は見たことがあったのですが、電気を流すための部分は初めて見ました。

電気柵がある茂みのそばにひっそりと佇んでしっかりと仕事をしていたのですね。感心です。

(インタビュー:2016.3.25)

 


 

番外編 「農耕馬」

著者:玉手 敏章(北海道虻田郡留寿都村)

農業生産法人 株式会社 玉手農場さんの写真

アルバムを整理してた時に古い写真が出てきたので投稿します。まだトラクターを導入する前で、就農して1年くらいは馬を使っていたらしいです。これからもたまに古い写真を紹介します!

(元記事:2016.1.29)

<編集部コメント>

1955年戦後の日本、玉手敏章さんの祖父の代から始まった玉手農場。

その当時、農耕馬は耕作を補助する役割だけではなく、その糞から堆肥が作られるため大変重用される存在でした。

農耕馬が写真で曳いている農具は犂(すき)。

※犂とは…畜力を利用して、田畑を耕起するのに用いられる農耕具。(ブリタニカ百科事典より)
鋤(すき)も同じ読みではあるが、こちらは人力で作業するときのもののことを指す。

農具ではないけれども、農家さんに力を貸してくれていたので農耕馬を取り上げました。
太い脚と大きな体を駆使して、遠い昔から手伝ってくれていたのでしょう。
北海道帯広市で行われているばんえい競馬のばんえい馬はかつて体格の良さから農耕馬として活躍していました。
トラクターに負けず劣らず素晴らしい活躍をしてくれていたのだと思います。

 

いかかでしたでしょうか。

この記事で挙げた以外にも紹介したい農具はたくさんあり、それぞれが個性のあるフォルムを備え、かつ唯一無二の役割を持っています。

こうした農具や機械をみると思わず、ワクワクしてしまいます!

それはきっと、今も昔も変わらず仕事のために人が考え、使いやすいように工夫された知恵の結晶として農具があり、それこそが私を魅了し、感動させるのだと思います。

まだ見るだけで実際に触れたことはないのですが、機会があれば実際に動かせるものは動かし知恵を経験にして、体験記として次は臨場感のあるレポートをしてみたいです!!


➤この農家・漁師のプロフィールを見る
農家 青森県田子町
農家 千葉県佐倉市
農家 岩手県北上市
農家 北海道虻田郡留寿都村
農家 神奈川県小田原市
農家 秋田県三種町